皆さんこんにちは、ガジェットジェットのゆっけいです。
あの世界最大のIT家電ショーの「CES2022」でHisenseの2022年モデルがついに発表されました。
今回の内容も正直すごいですよ。いま話題の「mini LED」や「量子ドット」などの最新技術が搭載されたモデルが幅広くラインナップされてますからね。
しかも驚くべきはその価格!正直、この価格差を前にして国内メーカーがたちうちできるのか心配になってしまうくらいです…。
という訳で今回は、Hisenseの2022年モデルのラインナップ紹介から、どんな部分が変更されたのか、そしてその販売価格まで詳細に解説していきますので、テレビ好きの人は要必見の内容になっていますよ。
また、今回の記事の内容は公式YouTubeでも分かりやすくまとめていますので、動画で見たい方は是非ご覧ください!
2022年モデル注目ポイント
まずは、今回の発表で僕個人が興味を抱いた注目ポイントをサラッと紹介していきますね。
今回の注目ポイントはご覧の4項目です。
①ミニLED搭載の液晶テレビを発表
ここに関しては大体予想していた通りなんですが、SONYの2022年モデルと同様に、ミニLEDを搭載している機種が発表されました。
液晶テレビ背面に設置されたバックライトをミニLEDにするメリットには以下のようなものがあります。
端的にいうと端的にいうと液晶テレビよりも輝度やコントラストが高くなるうえに薄型・省電力にもなるという訳ですね。
②全モデルにGoogleTVを初搭載
個人的には、これもかなり嬉しいポイントですね。
2022年モデルでは全てにGoogleTVが搭載されています。
これまではHisense独自のOS「VIDAA(ヴィダ)」を搭載しており、GoogleTV搭載には否定的なのだと個人的には思っていましたが、まさかこのタイミングで全モデルにGoogleTVを搭載してくるとは、驚きでしたね。
GoogleTVは主にSONYのBRAVIAやSHARPのAQUOSなどで搭載しているOSで、GoogleTVを搭載することにより、鑑賞できるVODの種類が格段に増えたり、ChromecastやAirPlay2などのスマホ連携機能、「OK,Google」などのスマートスピーカー連携機能などが充実するので、かなりのメリットになりますね。
③高コストパフォーマンス(価格が安価)
個人的に1番の特長ともいえる項目がこちらですよね。
最新の技術であるミニLEDや量子ドットが採用されているにも関わらず、公開されている販売価格がめちゃめちゃ安いんです。
ここら辺に関しても、次のラインナップ紹介で詳細に見ていこうと思います。
④HDMI2.1に対応
そして2022年モデルからHDMI2.1の主要機能「VRR」や「eARC」「ALLM」に対応しています。現状の最新モデルではHDMI2.1に非対応だったので、最新ゲーム機をプレイする人には嬉しい情報なのではないでしょうか?
ただ、4K/120fpsに関しては非対応のモデルもありますので、そこら辺の詳細に関しては次のラインナップ紹介で詳しく説明していきますね。
⑤全モデルに量子ドットを搭載
今回発表された4モデル全てに色域の広さに定評のある量子ドットが搭載されているんです。
「量子ドット」は「粒子の直径」を変えることで、青色の波長を他の色の波長へ 、精密にコントロールできるという特性を持っています。
つまり、量子ドットのサイズで精密に色を調整できるという訳ですね。
例えば、波長が約450nmである青色の光は直径1.5nmの量子ドットで波長530nmの緑色の光に、直径3.0nmの量子ドットで波長 630nmの赤色の光に変換することが可能です。
従来のフィルター方式では、バックライトが放つ白い光のうち、大半がフィルターで吸収されてムダになってしまいますが、量子ドットの場合、光の粒と再結合して新たな光を作り出してくれるため、これまでの方式と比較すると光のロスがかなり減ること、純度の高い色を放出してくれることが分かると思います。
2022年モデルのラインナップ
今回発表があった新製品は、ご覧の4モデルとなっています。
U9Hシリーズ
「U9Hシリーズ」はミニLEDシステムと量子ドットを搭載した4K液晶テレビで75型のみのサイズ展開となっています。
他のYouTuberさんなんかでは8K対応と誤った情報を発信している方もいるので再度強調しますが、「U9Hシリーズ」は4K対応のモデルです。
HDMI2.1の「4K/120fps」「VRR」「eARC」「ALLM」全てに対応しており、最大輝度は約2,000nit(ニト)、ローカルディミングは1280ゾーンになります。
この2,000nitは昨年発売されたSHARPのXLEDと同程度の輝度といえるため、かなり期待ができます。
また、映画館のIMAXクオリティを家庭で体験できる唯一のプログラムとしてIMAX社とDTS社が共同で開発したIMAX EnhancedやドルビービジョンIQ、FILMMAKER MODEといった映像規格にも対応しており、立体音響規格のドルビーアトモスにもしっかりと対応しています。
ここまで豊富な機能が搭載されているのにも関わらず販売価格は3,200ドルと日本円に換算すると約37万円となっています。
これらのスペックにしては割安な価格となっていますが、実際手が出せるかと言われると、まだまだ手が出ない人も多い価格帯ですよね…。
U8Hシリーズ
「U8Hシリーズ」は「U9Hシリーズ」と同様、ミニLEDシステムと量子ドットを搭載した4K液晶テレビで、55型、65型、75型の3インチ展開となっています。
こちらも、HDMI2.1の「4K/120fps」「VRR」「eARC」「ALLM」全てに対応していますが、最大輝度は約1,500nitと「U9Hシリーズ」の2,000nitとは多少の差別化がはかられているようです。
また、コントラストを左右するローカルディミングの数については正確な情報がありませんでしたが、「U9Hシリーズ」の1280ゾーンは下回るものと考えられます。
その他の映像規格や立体音響規格にはさほど違いはありません。
「U8Hシリーズ」の販売価格は55型で1,099ドルと日本円に換算すると約127,000円となっています。
個人的には、こちらの「U8Hシリーズ」が現実的な値段で主力のモデルになってくるのではないかと考えています。日本でも発売されれば、Hisenseのシェア率も格段に上がること間違いなしですよね。
U7Hシリーズ
「U7Hシリーズ」からはミニLEDシステムは搭載していませんが、通常のLEDに量子ドットを搭載した4K液晶テレビで、55型、65型、75型、85型の4インチ展開となっています。
こちらも、HDMI2.1の「4K/120fps」「VRR」「eARC」「ALLM」全てに対応していますが、ミニLEDではなく通常のLEDを採用しているため、最大輝度やコントラストを左右するローカルディミングのゾーン数に関しては、あまり期待ができる数値ではないといえます。
ただ、その他の映像規格や立体音響規格、HDR規格なんかは最上位モデルの「U9Hシリーズ」と同様となっています。
気になる販売価格は55型で800ドルと日本円に換算すると約92,000円と、10万円をきる価格帯になっているんです。
ミニLEDは搭載していないものの、85型という大型サイズの追加、HDMI2.1にフル対応していることから、PlayStation5なんかの次世代ゲーム機を大画面で楽しみたいという方には、どストライクなシリーズではないでしょうか?
U6Hシリーズ
「U6Hシリーズ」は「U7Hシリーズ」と同様、ミニLEDシステムには対応していません。
通常のLEDに量子ドットを搭載した4K液晶テレビで50型、55型、65型、75型の4インチ展開となっています。
「U6Hシリーズ」ではHDMI2.1の「VRR」「eARC」「ALLM」には対応しているものの、「4K/120fps」は非対応となっています。「U7H」との最大の違いは、ここになりますかね?
ただ、その他の映像規格や立体音響規格、HDR規格なんかは最上位モデルの「U9Hシリーズ」と同様となっています。
「U6Hシリーズ」の販売価格は50型で580ドルと日本円に換算すると約67,000円となっています。
天下のGoogleTVが入っていて、量子ドットも搭載されているにも関わらず、6万円代で購入できるというのは、まさに価格破壊としか言いようがないです。
地デジや映画鑑賞をするだけで、ゲームをプレイする気がないのであれば、このモデルでも十分過ぎると思います。「U6Hシリーズ」が日本でも発売されるかは分かりませんが、もし発売されるのであれば、国内メーカーはたちうちができるのでしょうか…。
まとめ
今回は世界最大のIT家電ショー「CES2022」で発表のあった、Hisenseの2022年モデルの注目ポイントや各モデルの簡単な説明をしていきました。
今回の内容は情報が少なく他のYouTuberさんやブロガーさんなんかでも誤った情報を発信している人が多くいました。そのため、今回は皆さんに正確な情報を伝えられるよう、綿密な情報収集に努めましたが、分かりやすくまとめられていたでしょうか?
そもそも今回発表されたテレビが日本で発売されるかも、怪しい所なので、最新情報が入ったらすぐに動画にして、皆さんに共有したいと考えています。
また、2021年に発売された現時点での最上位液晶テレビ「U8FG」についても公式YouTubeで実機レビューしていますので、良ければチェックしてみてくださいね!
それではまた次の記事でお会いしましょう。
ガジェットジェットのゆっけいでした。