皆さんこんにちは!ガジェットジェットのゆっけいです!
ほぼ毎日使用する家電の代名詞といえばテレビですよね。
2018年からBS/CSでも4K放送を開始しており、動画配信サービスでも4K配信が中心になってきている今だからこそ、4K対応テレビへの買い替えをおすすめします。
ただ、どこのメーカーのテレビを選べば良いのか、かなり迷っている方も多いようですので、今回は国内主要4メーカーの画質面に絞って比較していきたいと思います。
他のYouTuberさんやブロガーさんなんかでは同時録画番組数やネット動画配信サービスの対応状況などの付属機能ばかりに焦点(しょうてん)を絞って比較をしていますが、やはりテレビは画質が命です。
各メーカーでどんな高画質機能が搭載されているのか初心者の方にも分かりやすいように紹介しながら、徹底的に比較していきますので「テレビを購入するなら画質面にこだわりたい!」という人はぜひ最後までご覧ください!
また、今回の記事の内容は公式YouTubeでも分かりやすくまとめていますので、動画で見たい方は是非ご覧ください!
また、テレビの選び方についてはこちらの動画でもまとめていますので、どこに注目してテレビ選びをしたら良いか分からない方はぜひこちらもチェックしておいてください!
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【2021年最新】テレビの選び方とおすすめのメーカーを大公開!
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4Kテレビとは?
4Kテレビってなに?といまいちピンときていない人もおおいのではないでしょうか?
現在販売しているテレビの解像度には「フルHD」「4K」「8K」の3種類があり、これらの大きな違いはテレビに表示される画素数です。
ではこの画素とはいったい何なのでしょうか?
画像や映像は小さな色付きの点が寄り集まって構成されています。この点のことを画素といい、この画素が多ければ多いほど、人の目には高画質に見えるといわれています。
これまでの主流はフルHDで「1980×1080」の画素数で表示できるようになっています。横に1980個、縦に1080個の画素を表示することができ、つまり約200万画素の解像度を有しているという訳です。
そして世間一般でも普及し始めてきた4Kでは「3840×2160」の約800万画素、8Kでは「7680×4320」の約3,200万画の解像度を有しています。
ちなみに、4Kや8Kの「K」とは1,000のことを表しており、4,000と8,000はそれぞれの横幅の画素数を表しています。4Kでは3,840ドット、8Kでは7,680ドットなので、おおよその値をとって、このように名ずけられたんですね。
メーカー比較
今回は国内主要メーカーである「SONY」「Panasonic」「東芝」「SHARP」の4社の4K液晶テレビを徹底比較していきたいと思います。ちなみに比較対象は各メーカーの最上位モデルとさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
画質機能比較
それでは画質機能の比較をしていきましょう。
画質を左右する要素には「解像度」「フレームレート」「輝度」「色域」「ビット深度」の5つの要素が存在します。
1つ目の解像度は映像のきめ細やかさを左右する要素で、メーカーごとの比較機能としては、地デジ映像などの低解像度の映像を4K相当の解像度に変換してくれるアップコンバート機能があります。
アップコンバート機能とは地上デジタル放送の解像度「1440×1080」などの4Kに満たない映像を4K相当の解像度「3840×2160」に変換してくれる機能のことをいいます。
地デジの解像度「1440×1080」を4Kの解像度にするわけなので、もともと存在しない画素の画像情報を作り出すことになります。そのため、メーカーや機種によってアップコンバートの性能ってかなり変わってくるんですよね。
お粗末なアップコンバートで画質が悪くなってしまったり、画面が極端に暗くなったりするメーカーもあるようですから、このアップコンバート機能もしっかりと比較していきましょう。
各メーカーのアップコンバート機能の対応状況はご覧のようになっています。格安テレビではアップコンバート機能すら搭載されていないものも多いのですが、さすがは国内メーカー最上位機種ですね、すべてのメーカーでアップコンバート機能が搭載されています。
SONYのBRAVIAに搭載されている「4K XRアップスケーリング」では、ハイビジョン映像を4Kにアップコンバートするデータベースと、4K映像をさらに高精細化するさまざまな映像に対応したデータベースに加えて、認知特性プロセッサーXRの横断的な映像処理により、ただアップコンバートするだけでなく4K解像度からさらに高画質化する機能まで付与しています。
PanasonicのVIERAに搭載されている「4Kファインリマスターエンジン」では、地上デジタル放送やネット動画など、様々な映像を部分ごとに解析して高画質化してくれます。4Kコンテンツは、元の素材が4Kなのかハイビジョンからのアップコンバートなのかを認識して高画質化処理を行うことで、より高精細な4K映像を実現します。
東芝のREGZAに搭載されている「地デジAIビューティ ProⅡ」では、東芝独自の超解像技術で精細感を復元し、ノイズを低減した上で、クラウド上に構築された番組ごとのパラメータを利用し、4K解像度に変換します。また「レグザエンジンcloud PRO」により、その4K映像すらさらに高画質にしてくれます。
SHARPのAQUOSに搭載されている「4K超解像アップコンバート」では、映像フォーマットを解析し、被写体が本来持つ質感や輪郭などを緻密に再現します。 また「Medialist S2」により、アップコンバートした映像をさらに高画質にしてくれます。
一見すると各メーカーでの違いなんて無いように感じると思いますが、アップコンバートした映像を高画質化する技術に多少の違いがあるんです。
超解像技術には「フレーム内処理」と「フレーム間処理」の2パターン存在します。
テレビの映像はパラパラ漫画のように静止画1枚1枚が連続して動くことによって映像として見えますが、フレーム内処理では静止画1枚の画素情報だけを見て超解像処理を行います。
対して、フレーム間処理では、その静止画1枚の前後1枚ずつ、合計3枚の静止画の画素情報を見て全体の映像が最適化されるように超解像処理を行うので、演算処理が複雑な分、フレーム内処理よりも高画質に仕上げられるというわけです。
そして各メーカーでフレーム間処理を採用しているのは東芝のREGZAのみとなっており、他の3メーカーは全てフレーム内処理となっています。すなわち、地デジ映像を最も美しく観ることができるのは東芝のREGZAということになります。
ただ、東芝のREGZAのアップコンバート機能を利用するにはクラウド上のパラメータを利用するため、ネットワークに接続する必要があります。逆にいうとネットワークに接続しないとこの機能は使用できないということになるので、現状ご家庭にインターネット接続環境が無い人は注意が必要です。
2つ目のフレームレートは映像の滑らかさを左右する要素で、メーカーごとの比較機能としては、スポーツなど激しい動きの映像を流している時に発生する残像を低減する残像低減機能があります。
みなさんは動きの激しいスポーツやエンドロールなどで残像感が気になったことはありませんか?残像低減機能はこの残像感を抑制してくれる機能になります。
各メーカーの残像低減機能はご覧のようになっています。すべてのメーカーで4倍速相当の残像低減機能が付いていますね。
SONYのBRAVIAに搭載されているのは「XR モーションクラリティー」 PanasonicのVIERAに搭載されているのは「クリアモーション」 東芝のREGZAに搭載さ れているのは「4Kクリアダイレクトモーション480」SHARPのAQUOSに搭載されているのは「480スピード」となっています。
テレビの映像は1つ1つの画像をパラパラ漫画のように連続で切り替えることで動いているように見せています。通常のテレビでは、1秒間に60フレームで表示されていますが、倍速駆動パネルを搭載しているテレビでは、その倍である120フレームで表示されるため、残像感が低減されます。
さらに各メーカーでは、倍速駆動で補完した毎秒120フレームの映像にLEDバックライトの点滅をさせることで疑似的に4倍速相当にしているのが現状です。
ですが、これだと上下または左右交互にバックライトを点滅させていることから、全体的に画面が暗くなってしまうというデメリットが生じてしまいます。
SONYのBRAVIAと東芝のREGZAは、この画面が暗くなってしまうというデメリットを軽減する方式をとっており、バックライトの点滅を上下または左右2分割で行わずに、動きの速い部分のみ細かなエリアごと点滅をさせることにより、画面全体が暗くなってしまう現象を起こりにくくしています。
一方、PanasonicのVIERAとSHARPのAQUOSにはエリアごと点滅させる方式をとっていないため、比較的画面が暗くなりやすい傾向にあると言えます。
3つ目の輝度は映像の明るさを左右する要素で、メーカーごとの比較機能としては、HDRコンテンツを再生できるHDR信号に対応しているかのHDR信号対応状況、映像の明暗差をつける高コントラスト機能などがあります。
まず、各メーカーのHDR信号対応状況はご覧のようになっています。
HDRにはHDR10やHLGなどの方式があり、HDRのコンテンツ(映像)を楽しむには、再生する4Kテレビもそれぞれの方式に対応している必要があります
例えば、映像側のHDR信号規格がHDR10だったとして、テレビ側のHDR信号対応規格はHLGのみの場合、テレビ側はHDR10には対応していないということになるので、この場合、従来のSDRとして再生されてしまい、HDR画質を楽しむことができないというわけです。
すなわちテレビ側ではより多くのHDR信号に対応していた方が良いということになるわけなので、HDR信号対応状況ではPanasonicのVIERAが圧倒的に優秀でHDR対応コンテンツを再生する際にも、まず困ることはありませんね。
続いて各メーカーのバックライト方式を観ていきましょう。
LEDバックライト方式はSONYのBRAVIAと東芝のREGZAについては直下型、PanasonicのVIERAとSHARPのAQUOSについてはエッジ型となっています。
エッジ型はパネル両端にのみバックライトを配置する方式となっており、両サイドのみにライトが搭載されているため、省電力や薄型化しやすいといったメリットはありますが、画面中央と端の明るさが均一でなかったり、コントラストが強い映像だと全体的にぼやっとした映像になってしまうといったデメリットがあります。
直下型はパネル背面全体にバックライトを配置する方式となっており、エッジ型と異なり背面全体にライトが搭載されているため、画面全てのエリアを均一な明るさに保つことができ、コントラストの高い映像でもメリハリのある画質を再現することが可能といったメリットがあります。
画質的には断然、直下型の方が優れているといえます。
続いて輝度を左右するもう1つの機能である高コントラスト機能を観ていきましょう。各メーカーの高コントラスト機能はご覧のようになっています。
SONYのBRAVIAに搭載されている高コントラスト機能は「XRコントラストブースター」 PanasonicのVIERAに搭載されているのは「Wエリア制御」 東芝のREGZAに搭載さ れているのは「リアルブラックエリアコントロール」SHARPのAQUOSに搭載されているのは「スマートアクティブコントラスト」となっています。
このうちSHARPのAQUOSを除く3メーカーでは映像全体を小さなブロックに分けてコントロールすることのできるエリア制御を搭載しており、明るいシーンのエリアのみLEDを点灯させ、暗いシーンのエリアはLEDを滅灯させるといった明暗のきめ細かな描画を可能にしてくれます。
輝度を左右する3つの項目を比較した表がこちらになりました。
やはり、輝度面でもSONYのBRAVIAと東芝のREGZAが一歩優位に立っている様子ですね。
4つ目の色域は色彩の鮮やかさを左右する要素で、メーカーごとの比較機能としては、被写体本来の色に近づける広色域化技術があります。
各メーカーの広色域化技術はご覧のようになっています。
色域とは人間が肉眼で認識可能な色の範囲において、テレビに搭載されている、ディスプレイやソフトウェアが再現可能な色の範囲のことをいいます。
つまり、テレビに搭載されているディスプレイやソフトウェアが広色域であればあるほど、色の階調表現が豊かになるというわけですね。
SONYのBRAVIAに搭載されている「XRトリルミナスプロ」では、認知特性プロセッサーXRにより彩度/色相/明度を3次元で検出することで色再現領域をより一層拡大しています。BRAVIAでは赤色と緑色にこだわりを持っています。特に赤色にはかなり力を入れており、バラ、紅葉、トマト、ワインなど微妙に異なる赤色も忠実に再現しています。実際に家電量販店で比較しても赤色はかなり色鮮やかでしたね。
また、これまでのBRAVIAシリーズでは鮮やかめのテイストでしたが、2021年度から搭載された認知特性プロセッサーXRの出現により、人の目にとって自然な色合いで表現するよう、方向転換したようです。
PanasonicのVIERAに搭載されている「ヘキサクロマドライブ」では、プロの映像制作用マスターモニターにも採用されている、3次元カラーマネジメント回路を用いています。通常の液晶テレビでは画面の明るさが変化すると同時に色再現領域もねじれて変化してしまうという特性をもっていますが、「ヘキサクロマドライブ」では画面の明るさが変化しても色再現領域を一定に保つことで、明暗の異なる部分でも広色域で表現してくれます。
実際に家電量販店で比較しても夕焼けや夜景なんかの映像もかなり色鮮やかでした。
東芝のREGZAに搭載されている「広色域復元プロ」では、 東芝独自の技術である64色軸カラーイメージコントロールを採用しており、映像信号として圧縮された色域に対して、レグザは6144項目のデータベースを参照し、64もの色軸による高精度な色空間変換を行うことで、淡い色の繊細なニュアンスなど、オリジナルに近い自然な色を再現してくれます。
実際に家電量販店で比較しても全体的に鮮やかで特に劣っている色がないバランスの取れた色合いに思えました。
SHARPのAQUOSに搭載されている「リッチカラーテクノロジー」では、8K液晶テレビ向けに開発した色再現回路を採用しており、地デジで使用されている色域である「BT.709」よりも色再現領域をさらに拡大しています。
他のメーカーよりも鮮やかめのテイストを重視しており、SONYのBRAVIAと同様、赤色や緑色に力を入れている様子です。店頭で確認しても色の鮮やかさが一段と強く感じましたね。
5つ目のビット深度はグラデーションのきめ細やかさを左右する要素で、メーカーごとの比較機能としては、1画素が表示できる色の数をより多くする階調変換機能があります。
各メーカーで、これらの階調変換機能を比較した表がこちらになります。
ビット深度が高ければ高いほど、たくさんの色を表示でき、より自然で滑らかなグラデーションを実現できます。地上放送やブルーレイディスクなどで用いられている8ビット表示の場合は約1677万色、HDR映像などで用いられている10ビット表示の場合は、約10億7374万色もの色を再現可能です。
各メーカーで階調変換機能を搭載しているのはSONYのBRAVIAだけです。「XRスムージング」では、地上放送やブルーレイディスクなどの8bit映像や、HDR信号などの10bit映像を14bit相当の階調表現にして出力することで、刻々と変化する夕焼けの赤や紫など、微妙な色合いもリアルに再現してくれます。
夕焼けの映像なんかは実際の夕焼けを見ているかのような気分にさせてくれるくらい自然でかなり美しいですね。
よって、ビット深度の観点では、地デジ映像やHDR映像まで階調変換できる機能を搭載したSONYのBRAVIAが圧倒的に優れていると言えます。
まとめ
今回は国内主要4メーカーの画質面を徹底的に比較してきました。
最後に今回比較した5項目をまとめた表がこちらになります。
画質面ではSONYのBRAVIAと東芝のREGZAが他の2メーカーよりも優位に立っていることが分かります。
主に地デジ番組を観る人は東芝のREGZA、ネット動画配信サービスなどでHDR4K映像なんかを観る人はSONYのBRAVIAをおすすめします。
ただ、今回は画質面だけの比較となっています。PanasonicのVIERAやSHARPのAQUOSにも素晴らしい機能や特長はたくさんありますので、今後はそういった別の機能比較記事も挙げていこうと思います。
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【2021年モデル】SONYの4K液晶テレビを徹底比較してみた!~BRAVIA・X95J・X90J・X85J・X80J~
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今回の記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです!
それではまた次の記事で!