アナログ放送を終了した2011年から約10年が経ち、テレビの買い替えをする人も増えてきています。
そんな中、「テレビの種類多すぎるし、液晶と有機ELの違いも分からない!」と悩んでいるひと結構いらっしゃいませんか?
テレビってほぼ毎日使うものだし、決して安いお買い物じゃありません!ですので、皆さんには後悔のないよう、満足のいく買い物をしてほしいと考えています!
本記事ではテレビを選ぶ手順から、どんなところに注目して製品を選べば良いのかを徹底解説しています!また、数多くあるテレビの中から、ゆっけいのおすすめモデルを紹介していこうと思いますので、テレビの購入を検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。
今回の記事の内容は公式YouTubeでも分かりやすくまとめていますので、動画で見たい方は是非ご覧ください!
テレビの選び方
それでは早速、テレビをどうやって選んでいくか手順を追って説明していきます。
あなたのご家庭にぴったりのテレビを一緒に選んでいきましょう!
STEP①:テレビの種類で選ぶ
テレビには「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」の大きく分けて2つの種類があります。
過去にはパナソニックが力を入れていた、プラズマテレビなんかもよく目にしましたが、液晶テレビの技術革新についていけずに衰退してしまいましたね~。
なんてことはさておき、 「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」 の違いを説明していきますね。
液晶と有機ELの違い
「液晶テレビ」と「有機ELテレビ」 の最大の違いはバックライトの有無です。
液晶テレビにはバックライトが搭載されており、後ろから光を当てることで映像を映し出しています。
後ろから当てられた光は、出力される色を決める役割を担っている液晶板を通ります。その後、調整された光が「赤・緑・青」の粒がちりばめられたカラーフィルターを通ることで光に色が付き、それが画面に表示されるという仕組みです。
対して、有機ELテレビにはバックライトが搭載されていません。
有機ELテレビに使用されている赤や緑や青の自発光有機材料は電圧がかかることで自ら発光するため、後ろからバックライトをあてる必要がないというわけです。
テレビの厚さ・重量
有機ELテレビには液晶テレビとは異なり、バックライトが無いこと、全体的に薄いフィルムで構成できることから、ディスプレイを薄型化することが可能です。
最近では有機ELテレビのパネルを供給していることでも知られているLG社からは3.9mmの「壁に貼る」テレビまで販売されるようになってきたので、液晶とは比較にならないほどの薄さを実現できることが分かります。
言わずもがなですが、薄型化することにより、テレビ全体の重量も液晶テレビよりも軽量となっていることがほとんどです。
有機ELテレビの方が液晶テレビよりも薄型で軽量!
画質
画質面における両者のメリットデメリットはご覧のようになっています。
比較パネル | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
液晶パネル | 画面が明るい 白の表現力が高い 焼き付きの心配がない |
黒の表現力が劣る 視野角が狭い 映像ブレが多少ある |
|
有機ELパネル | 黒の表現力が高い 映像ブレが少ない 視野角が広い |
画面が暗い 白の表現力が劣る 焼き付きになる場合がある |
黒と白の表現力
液晶テレビでは、画面に黒を表示させる際にもバックライトをあてるため、やや白みがかった黒となってしまいますが、有機ELテレビでは、そもそもバックライトがないため、より自然な黒を表現することが可能となっています。
その反面、バックライトの搭載されている液晶テレビと比較すると白の表現力に乏しい点が有機ELテレビのデメリットといえます。
視野角
液晶テレビでは、斜めからテレビをみると、白い霧がかかったような映像で見えてしまうことがありますが、有機ELテレビでは視野角が180°と、どこから見ても自然できれいな映像で見ることが可能となっています。
画面の明るさ
液晶テレビではバックライトを搭載しているため、明るい場所で見ても問題なくテレビ鑑賞することができますが、有機ELテレビでは液晶テレビより画面の明るさが劣ってしまい、日光などが差し込むような明るい場所でみると多少見えにくいことがあります。
有機ELのスマホを屋外で使用する際に暗くて見えずらいという声は多く上がっていますが、テレビは基本屋内で使用するものなので、そこまで気にする必要はないでしょう。
映像のブレ
有機ELテレビでは素子(自発光有機材料)自体が発光するようになっているので、バックライトを搭載した液晶テレビよりも応答速度が速いことが特長です。
そのため、ゲームやスポーツ観戦などの動きの激しい映像もブレが少なく、快適に楽しむことが可能となっています。
ただ、液晶テレビにも、このデメリットをカバーする倍速駆動などの機能も搭載されてきているので、液晶テレビでも気にならない人もいるかもしれません。
画面の焼き付き
有機ELは素子自体が発光するようになっているので、長時間同じ映像を表示していると、素子に固定的なダメージを与えてしまいます。そして次の画面に切り替わると、対象の素子が純粋な色を出力することができなくなり残像として焼き付いてしまいます。
この焼き付きですが、最悪の場合、永遠に残ってしまい、故障扱いとされないメーカーも多いため、非常に怖い現象になります。
ただ、しっかりとしたメーカーの有機ELテレビでは、「パネルノイズクリア」や「ピクセルクリーニング」などの焼き付き防止機能も搭載されてきているようなので、そこまで過度に気にする必要はないかと思います。
液晶テレビの場合には、バックライトが搭載されているため、焼き付きの心配はありません。
全体的には有機ELテレビの方が高画質であると言える!
価格
皆さんも大体予想できているとは思いますが、有機ELテレビの方が高性能な分、液晶テレビよりも高価になっています。
SONYの最上位液晶テレビ「XRJ-65X95J」と最上位有機ELテレビ「XRJ-65A90J」の価格(ソニーストア価格)を比較してみると、有機ELテレビの方が約20万円も高価であることが分かります。
ただ、有機ELの方も昔と比べると安くなってきていますので、今後の低価格化にもかなり期待ができると思います。
現状では液晶テレビの方が有機ELテレビよりも安い!
寿命
一般的に液晶パネルの寿命は6万時間といわれています。1日に10時間テレビを観ると仮定すると約16年6ヵ月使用できるということになります。
有機ELテレビは販売当初の2013年には3万時間程度の寿命しかないといわれていました。
ネットやYouTubeでは3万時間であると紹介している人も多いですが、有機ELパネル出荷元の韓国LG社は、2016年以降の有機ELパネルの寿命は10万時間に改善されたと発表しています。
それを信用するのであれば同じく、1日に10時間テレビを観ると仮定すると約27年3ヵ月使用 できるということになります。
ただ、2016年製の有機ELテレビは、発売されて5年しか経っていないので、実寿命のデータは、まだありません。過度な期待はしない方が良いでしょう。
数値的には有機ELテレビの方が長寿命といえる!
電気代
今回はPanasonicの 最上位液晶テレビ 「TH-65JX950」 と最上位有機ELテレビ「TH-65JZ2000」 の消費電力(W)と年間消費電力量(kW/h)を比較していきましょう。
比較項目 | 液晶テレビ TH-65JX950 |
有機ELテレビ TH-65JZ2000 |
|
---|---|---|---|
消費電力 | 254W | 560W | |
年間消費電力量 | 144kW/h | 221kW/h |
消費電力を比較すると液晶テレビよりも有機ELテレビの方が約45%も上回っていることが分かります。
このことから、「有機ELテレビは液晶テレビの2倍の電気代がかかる」という誤った記事や、噂が広まっていますが、これは大きな間違いです!
一般的な家電であれば、この消費電力から電気代を換算しますが、テレビの電気代計算の場合には、実際の使用条件に近い年間消費電力量(kW/h)を参考に計算をしていきます。
実際に年間電気代を算出したものがこちらになります。
比較項目 | 液晶テレビ TH-65JX950 |
有機ELテレビ TH-65JZ2000 |
|
---|---|---|---|
年間電気代(27円/kWh) | 3,888円 | 5,967円 |
やはり、液晶テレビよりも有機ELテレビの方が約2,000円高いという結果とはなりましたが、噂ほどの大差ではないかと思います。
電気代に関しては液晶テレビよりも有機ELテレビの方が高い!
STEP②:解像度で選ぶ
テレビを選ぶ手順の2つ目は解像度です。
解像度の違い
現在販売しているテレビの解像度には「フルHD」「4K」「8K」の3種類があります。
これらの大きな違いはテレビに表示される画素数です。
では画素とはいったい何でしょうか?
画像や映像は小さな色付きの点が寄り集まって構成されています。この点のことを画素といい、この画素が多ければ多いほど、人の目には高画質に見えるといわれています。
これまでの主流はフルHDで「1980×1080」の画素数で表示できるようになっています。横に1980個、縦に1080個の画素を表示することができ、つまり約200万画素の解像度を有しているという訳です。
そして世間一般でも普及し始めてきた4Kでは「3840×2160」の約800万画素、8Kでは「7680×4320」の約3,200万画の解像度を有しています。
ちなみに、4Kや8Kの「K」とは1,000のことを表しており、4,000と8,000はそれぞれの横幅の画素数を表しています。4Kでは3,840ドット、8Kでは7,680ドットなので、おおよその値をとって、このように名ずけられました。
地上デジタル放送の解像度
先ほど紹介した4Kなどの解像度は、あくまでも4Kテレビでは4K映像を楽しむことができるという意味です。もともとの映像自体が4Kでなければ、その解像度を無理やりアップコンバートして表示をするということになります。
では、通常のテレビ放送である、地上デジタル放送の解像度はどのくらいなのでしょうか?
2006年から全国に放送開始となった地上デジタル放送の解像度は「1440×1080」の約150万画素と、フルHDに僅かに届かないというのが現状なのです。
つまり、4Kや8Kはおろか、フルHDのテレビを購入してもスペックが有り余ってしまうという訳です。
では、4Kや8K対応のテレビは不要なのでしょうか?いいえ、そうではありません!
4K・8Kテレビの活用方法
確かに通常のテレビ放送である地上デジタルでは4Kや8Kには対応しておらず、無理なアップコンバートにより、本来の高い解像度を発揮できないテレビもあります。
ですが、最近では4Kや8Kに対応したNetflixなどの動画配信サービスやPlayStation5などのゲームも数多く出てきているため、そういったコンテンツを利用する方であれば、4Kや8Kテレビを選択するべきだと考えています。
また、2018年12月からBSやCS放送を中心に4K・8K放送がスタートしていますので、動きの激しいスポーツ番組や繊細さの求められる世界遺産ドキュメンタリーなどを4K・8Kで見たい方にも十分需要はあるかと思います。
ただ、これらの番組を見るためには4Kチューナーが内蔵された4Kテレビや録画機器を購入する必要があるので、その点は十分注意してください。
フルHDに向いている人
- 基本テレビ番組しか見ない人
- コストを抑えたい人
- 短期間での買い替えを考えている人
4K・8Kに向いている人
- 動画配信サービスを利用する人
- 4K対応のゲームをする人
- 短期間での買い替えを考えていない人
個人的にはコスパの良い4Kテレビをおすすめするよ!
STEP③:画面サイズで選ぶ
テレビを選ぶ手順の3つ目は画面サイズです。
最近ではテレビの解像度が向上していることもあり、かなり大きな画面サイズのテレビも続々と販売されていますよね。
テレビを買い替える人の多くは、以前と同じサイズを選択してしまうみたいですが、ぼく個人としては、それはおすすめできません!
それではどんなサイズがおすすめなのかというと、「現在使用しているサイズから1サイズから2サイズアップ」することを個人的にはおすすめします。
その理由には「解像度向上における最適視聴距離の短縮」と 「ベゼル部分の縮小化」 の2つがあります。
解像度向上における最適視聴距離の短縮
10年ほど前のテレビではフルHDが主流となっていました。現在のテレビの主流は言わずもがな4Kですよね。
この解像度の違いによって、画面サイズを選択する目安となってくる最適視聴距離に差がでてくるのです。
それぞれの最適視聴距離の計算方法と画面サイズごとの最適視聴距離はご覧のようになっています。
テレビのサイズ | テレビの高さ | フルHDテレビ 最適視聴距離 |
4Kテレビ 最適視聴距離 |
|
---|---|---|---|---|
40インチ | 55cm | 165cm | 82.5cm | |
50インチ | 68cm | 204cm | 102cm | |
58インチ | 79cm | 237cm | 168.5cm | |
65インチ | 87cm | 261cm | 130.5cm |
ご覧のように、現在の主流となっている4Kテレビの最適視聴距離はフルHDテレビの半分となっています。
フルHDの場合は近づきすぎて見ると画像の粗さが目立つため、多少離れた位置から見ることを推奨していましたが、4Kの場合では、より高画質となったため、近づいてもストレスなく見ることができるため、距離が短縮されました。
Panasonicが提案している、お部屋の広さとおすすめ画面サイズの目安はご覧のようになっています。
つまり、4Kテレビの方が同じお部屋でも、より大画面のテレビが設置できるという訳ですね。
ベゼル部分の縮小化
2つ目は「ベゼル部分の縮小化」にあります。
10年ほど前のテレビと今のテレビではベゼル部分いわゆるテレビの枠が縮小化されています。
ここで、Panasonicの2011年モデル「TH-P50VT3」と2020年モデル「TH-55HZ1000」のサイズを比較してみましょう。
ご覧のように、2020年モデルでは、画面サイズが5インチも大きくなっているにも関わらず、テレビ全体のサイズはほとんど変わっていないことが分かると思います。また、重量に関しては2010年モデルのものよりも、2020年モデルのテレビの方が9kgも軽くなっています。
ベゼル部分の縮小化により、同じスペースで、より大画面のテレビが設置できるという訳です。
今のテレビよりも1~2サイズアップするべきだね!
STEP④:液晶パネル方式で選ぶ
液晶パネル方式にはTN方式、VA方式、IPS(ADS)方式の3種類のパネルが存在します。
それぞれのパネル方式の比較表がこちらになります。
比較項目 | TN方式 | VA方式 | IPS方式 | |
---|---|---|---|---|
価格 | ◎ | ○ | △ | |
視野角 | △ | ○ | ◎ | |
色再現性 | △ | ○ | ◎ | |
応答速度 | ◎ | ○ | ○ | |
色再現性 | △ | ○ | ◎ | |
コントラスト比 | △ | ◎ | ○ | |
適した用途 | ゲーム | 1~2人での映画鑑賞 | 大家族でのテレビ鑑賞 |
TN (Twisted Nematic)方式は価格が安く、応答速度が速い、発光効率が高いため省電力という利点があります。ただ、視野角が狭いことから、色変化や輝度変化が大きいため、パソコンやスマホなど個人でみる画面と異なり、大人数でみるようなテレビには不向きなパネル方式です。
そのため、安価なテレビに採用されていることが多いパネル方式となります。
TN方式に向いている人
- 価格重視な人
- ゲーム好きな人
VA(Vertical Alignment)方式は液晶の遮光性が非常に優れているため、バックライトの光をほとんど通さずに締まった黒色を表現してくれます。それにより、コントラスト比が高く、映画鑑賞に向いているといえます。
ただ、他の方式と比べると応答速度が遅かったり、色再現がイマイチというデメリットがあります。
国内メーカーの液晶テレビではPanasonicを除いて全てVAパネル方式を採用しており、現在の液晶テレビの主流といっても良いでしょう。
VA方式に向いている人
- 映画鑑賞が好きな人
- 1~2人でテレビを観る人
IPS (In Plane Switching)方式は最も高価なパネル方式で、TNとVAの弱点であった「視野角の狭さ」を大幅に改善した方式となっています。また、色再現性も高く実物に近い色を映し出すことが可能なことから、高級テレビや医療機器のモニターにも使用されている方式です。
ただ、液晶の性質上、バックライトの透過率が高く、光の漏れが大きいためにコントラスト比が低く、応答速度も遅いというデメリットがあります。
国内メーカーでは唯一、Panasonicがこの方式を採用しています。
ちなみにIPS方式と液晶分子の構造や動きが同様のADS方式というものも存在しますが、特長や性能はIPS方式と何ら変わりありません。
IPS方式に向いている人
- 家族など大勢でテレビを観る人
- 色彩豊かな自然(ドキュメンタリー)番組が好きな人
IPS方式は日立が製造、ADS方式は中国の京東方科技集団が製造したから同じ構造なのに名前が違うんだよ!
STEP⑤:バックライト方式 で選ぶ
液晶テレビのバックライト方式にはエッジ型と直下型の大きく分けて2つの方式が存在します。
それぞれのバックライト方式のメリットデメリットがこちらになります。
エッジ型はパネル両端にのみバックライトを配置する方式となっており、両サイドのみにライトが搭載されているため、省電力や薄型化しやすいといったメリットはありますが、画面中央と端の明るさが均一でなかったり、コントラストが強い映像だと全体的にぼやっとした映像になってしまうといったデメリットがあります。
直下型はパネル背面全体にバックライトを配置する方式となっており、エッジ型と異なり背面全体にライトが搭載されているため、画面全てのエリアを均一な明るさに保つことができ、コントラストの高い映像でもメリハリとある画質を再現することが可能といったメリットがあります。
画質的には断然、直下型の方が優れていますが、LEDの数が多くなり、コストもかかってくるため、高価格帯のモデルに広く採用されている方式といえます。
個人的には高価だけど直下型をおすすめするよ!
STEP⑥:録画機能・チューナー数で選ぶ
最近ではテレビをリアルタイムではなく、録画で観るといった人が増えてきているようです。
「だからといって別にレコーダーを買うのはコストもかかるし嫌だ!」と考えている人、結構多いのではないでしょうか?
そんな人には録画機能が搭載されたテレビいわゆる録画機能付テレビをおすすめします。
録画機能付テレビのメリットデメリットはご覧のようになっています。
これらのデメリットがどうしても許せないという方は、別にレコーダーを購入した方が良いかもしれませんね…。
また、録画機能付テレビには大きく分けてレコーダー内蔵型と外付けHDD型の2種類が存在します。
レコーダー内蔵型
レコーダー内蔵型(HDD内蔵型)は本体に直接ディスクを挿入できるという特長があります。
テレビ自体にレコーダーが内蔵されているので、別にレコーダーを設ける必要がなく、DVDやBlue-rayディスクの映画等を再生することができます。
また、内蔵されているHDDに録画をできるのはもちろんのこと、録画した番組をディスクへダビングをすることも可能となっています。
テレビ1台で録画・再生・ダビングの3役をこなしてくれるため、レコーダーの設置スペースがない方や、配線をすっきりさせたい方にはおすすめできるタイプだと言えます。また、DVDやBlue-rayレコーダーをレンタルして映画を観るような方であれば、かなり重宝しそうですね。
ただ、レコーダー内蔵型はハイエンドモデル帯のテレビでないと搭載されていなかったり、内蔵HDDの容量に制限があるため、録画をたくさんする人であれば、容量を確保するために録画番組をこまめに消していく手間がかかるといったデメリットも存在します。
外付けHDD型
外付けHDD型は、別途購入した外付けHDDをテレビに接続(主にUSB接続)するタイプで、録画した番組を外付けHDDに保存していきます。
外付けHDD型の特長としてはレコーダー内蔵型とは異なり、容量のバリエーションが豊富なため、たくさん録画したい人は大容量、そこまで録画をしない人は小さめの容量と、予算や目的に合わせた柔軟な使い方ができるところにあります。
また、外付けHDDでは、容量がいっぱいになっても、追加購入することで、録画番組をいちいち消す必要がないので、録画をがっつりしたい人や録画番組を撮り溜めしたい人にはおすすめのタイプであるといえます。
ただ、テレビ本体のほかに外付けHDDを追加購入する必要があったり、ディスクを挿入する機能が備わっていないため、ディスクの映画等を再生できないといったデメリットも存在します。
個人的には外付けHDD型がおすすめかな!
VODが一般的だしディスク再生の需要は下がる一方だしね!
チューナー数
そもそもチューナーとは、電波の周波数を選択して同調する同調機のことをいいます。これをテレビチューナーに置き換えて簡単に説明すると「テレビ放送を受信する装置」ということになります。
そのテレビチューナーが1しか搭載されていない場合、1度に1種類の電波しか受信できないということになります。これが2つに増えると、2種類の電波を同時に受信することができ、さらに3つに増えると、3種類の電波を同時に受信することができるようになるというわけです。
つまり、チューナー数とは「同時に録画できる番組数」を意味しているんですね!
チューナーは後から増設することができないので、録画したい番組が同じ時間帯に集中していないか、あらかじめ確認してから購入するようにしましょう。
個人的には1チューナーはおすすめしないよ!
家族間で絶対喧嘩になるからね…。
STEP⑦:倍速機能の有無で選ぶ
皆さんがお使いのテレビで、スポーツ中継やエンドロールの文字がぼやけて見えたことはありませんか?
テレビの映像は1つ1つの画像をパラパラ漫画のように連続で切り替えることで動いているように見せています。
液晶テレビは、1フレームの画像が次のフレームに置き換わるまで常に表示し続けるホールド型と呼ばれており、特に人の目に残像感を与えてしまうのです。
その残像感をなくすために開発されたのが倍速機能なんです!
通常のテレビでは、1秒間に60フレームで表示されていますが、倍速機能を搭載したテレビでは、その倍である120フレームで表示されます。
また、最近のハイエンドモデルでは倍速機能のさらに倍である240フレームで表示する4倍速機能を搭載しているものもあります。
その分、動きが滑らかになって、残像感も軽減することができるというわけですね!
液晶テレビの購入を検討しているのであれば、最低でも倍速機能は欲しいね!
STEP⑧:HDR対応の有無で選ぶ
テレビの画質には「解像度」「ビット深度」「フレームレート」「色域」「輝度」の5つの要素が大きな影響を与えるといわれています。
HDR(High Dynamic Range)は、このうちの「輝度」すなわち「映像の明るさ」に大きく関係してくる機能です。
ここでいう輝度とは、テレビで表現できる「明るさの範囲」をいいます。
一般的に人間が自然界で認識することのできる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)は10-5から1012(cd/m2)といわれています。
ですが、人が色を認識できるようになる明るさは 10-2からであり、106を超えたあたりで明るさから痛覚へと変わるため、実際のダイナミックレンジは 10-2から106(cd/m2) といえます。
従来のSDRでは10-1から103 (cd/m2) までの範囲しか表示することができませんでしたが、HDRによって 10-3から105 (cd/m2)までダイナミックレンジを拡張することで従来の100倍もの明るさも表示できるようになり、肉眼で観る景色に近い感覚でテレビを観ることができるというわけです。
家電量販店にいくと実際に比較ブースなんかもあるから実際に観に行ってもいいかもね!
STEP⑨:アップコンバート機能で選ぶ
2006年から全国に放送開始となった地上デジタル放送の解像度は「1440×1080」の約150万画素と、フルHDに僅かに届かないというのが現状だということはお話ししましたが、この地デジやDVD、Blu-rayの解像度を4K相当に変換してくれる機能のことをアップコンバートといいます。
一般の地上デジタル放送を4K相当に高画質化する魔法のような機能に思えますが、アップコンバート機能の性能はメーカーや機種によって大きく異なります。
地デジの解像度「1440×1080」を4Kの解像度にするわけなので、もともと存在しない画素の画像情報を作り出すことになります。
この作業はテレビ内部のプロセッサ能力に大きく起因してくる部分でもあるので、メーカーの底力が試されます。
メーカーや機種によっては、そもそもアップコンバート機能が搭載されていない4Kテレビや、お粗末なアップコンバートのせいで4Kテレビ本来の画質を活かせないなんてこともありますので、よく検討してから購入しましょう。
アップコンバート性能のおすすめメーカー
アップコンバートの評判が特に良いのはSONYのBRAVIAシリーズです。
昨年度モデルのX9500Hシリーズまではプロセッサーに「X1 Ultimate(アルティメット)」を採用していましたが、今年度モデルからは新たに認知特性プロセッサー「XR」を採用しており、アップコンバート性能がさらに向上しています。
STEP⑩:インターネット接続機能の有無で選ぶ
コロナ渦の現在では「NETFLIX」や「Fulu」「amazon prime video」といった動画視聴サービスが人気ですよね。
インターネット接続機能が搭載されたテレビでは、これらのVOD(ビデオ・オン・デマンド)をはじめとする様々なサービスを受けることができるのです。
テレビをインターネットに接続することで受けることのできるサービスにはご覧のようなものがあります。
インターネット接続でできること
- NETFLIXなどのVODの視聴
- YouTubeなどのネット動画の視聴
- インターネット検索
- LINEなどのSNSアプリと連携
- ネットショッピング
- キャスト・AirPlayを使用
その中でも最も人気の高いサービスは、やはりVOD(ビデオ・オン・デマンド)でしょう。
なぜ私がこんなにおすすめするかというとVODでは4K映像を配信しているからなんです!
先ほどからも話しているように、2006年から全国に放送開始となった地上デジタル放送の解像度は「1440×1080」の約150万画素と、4Kの解像度には到底及びません。これを4K画質へ無理やりアップコンバートしているため、本来の4K画質を楽しめていないのが現状です。
VODで配信している4K映像では、アップコンバートという変な細工を必要としないため、圧倒的にきれいな画質でドラマや映画を楽しむことができます。
4K配信をしているVOD
- NETFLIX
- Amazonプライムビデオ
- U-NEXT
- dTV
- TELASA
4Kテレビを購入したら必須の機能&コンテンツだね!
ゆっけいのおすすめモデル
ここからはテレビには目がない家電大好きゆっけいのおすすめテレビを紹介していきます。
録画機能を重視する人にはこれ!
録画機能を重視する人におすすめしたいテレビは東芝のREGZAです!
REGZAシリーズの特長といえば、なんといっても最大6チャンネルを240時間連続録画できるタイムシフトマシンです。
他のテレビでも録画機能は備わってはいますが、同時録画できる番組数はせいぜい2ch程度です。
このREGZAであれば6chを同時録画できるだけでなく、録画予約しなくても過去の番組欄を選ぶだけで、簡単にその名の通り、タイムシフトできちゃうんです。
うっかり録画予約を忘れてしまったり、番組視聴中に他の用事ができてしまっても、これさえあれば安心ですよね!
また、東芝のテレビにはみるコレAIというAIを使った自動録画機能も存在します。
「恋愛ドラマ」や「深夜バラエティ」などの自分が好きなテーマを選択することで、よく見る番組をAIが深層学習で解析し、自動録画してくれます。それを「みるコレ」という映像コンテンツ欄の中から選択することができるので、広告のない簡易的な「TVer」みたいな使い方ができます。
画質を重視する人にはこれ!
画質を重視する人におすすめしたいテレビはSONYのBRAVIAです!
昨年度モデルのX9500Hシリーズまではプロセッサーに「X1 Ultimate(アルティメット)」を採用していましたが、今年度モデル(ハイエンドモデル)からは新たに認知特性プロセッサー「XR」を採用しており、画質に関する様々な機能が搭載されています。
認知特性プロセッサー「XR」では、人間の脳のように数十万もの要素を横断的に分析することで、人が特に注目する人間の目や仕草などをより強調し、自然な美しさで映像を描き出してくれます。
例えば画質を決める要素の1つである「色域」の部分ではXR Triluminos pro(XR トリルミナス プロ)という高彩度化技術が搭載されており、彩度/色相/明度を3次元で検出することで、人の目にとって自然な色を再現することが可能となっています。
また、映像の滑らかさをつかさどる「ビット深度」の部分ではXR Smoothing(XR スムージング)という階調変換機能が搭載されており、地デジ放送やBlu-rayなどの8bit映像やHDRの10bit映像を14bit相当の階調表現にして出力してくれるため、夕焼けなどの淡い色の変化も忠実に再現してくれます。
多機能を重視している人にはこれ!
機能性を重視する人におすすめしたいテレビはPanasonicのVIERAです!
VIERAはテレビの画質・音質ともにSONYに引けをとらない性能を持ち合わせていますが、スマホとの連携など、細かな部分にも妥協しない機能性を兼ね備えている印象を受けます。
例えば、専用の無料アプリ「Panasonic Media Access」を使うことで、iPhoneなどのチューナーが搭載されていないスマホでも、VIERAから転送される放送中の番組や録画番組を家ではもちろん、外出先でもリモート視聴することが可能です。また、スマホから番組予約もできるので、予約忘れの際にはかなり重宝します。
また、VIERAではGoogleアシスタントやAmazon Alexaにも対応しており、番組検索はもちろんのこと天気予報や経路検索、Alexa対応の家電もリモコンに話しかけるだけで操作をすることが可能となっています。
まとめ:家庭に合ったテレビを選ぼう!
今回は「テレビの種類多すぎるし、液晶と有機ELの違いも分からない!」と悩んでいるひとのために、テレビを選ぶ手順から、どんなところに注目して製品を選べば良いのかを徹底解説してきました!
今回の記事がみなさんのテレビ購入の参考になったら嬉しいです!
それでは最後に、今日の内容をおさらいして終わりにしましょう。
テレビ選びの手順
- テレビの種類で選ぶ
- 解像度で選ぶ
- 画面サイズで選ぶ
- 液晶パネル方式で選ぶ
- バックライト方式で選ぶ
- 録画機能・チューナー数で選ぶ
- 倍速機能の有無で選ぶ
- HDR対応の有無で選ぶ
- アップコンバート機能で選ぶ
- インターネット接続機能の有無で選ぶ
皆さんもこの手順でテレビ選びをすれば、必ずや後悔のない買い物ができるでしょう!
今回の記事の内容は公式YouTubeでも分かりやすくまとめていますので、動画で見たい方は是非ご覧ください!
それではまた次の記事で!