
皆さんこんにちは!ゆっけいです!
今回は、Appleがアメリカ現地時間2021年4月20日「spring loaded.」の中で公式発表した忘れ物防止タグ「AirTag」と既に発売をしている忘れ物防止タグ「Tile」の違いや機能・性能の比較をしていきたいと思います!
「よく忘れ物をしてしまう」という方には必見の内容になっていますのでぜひ最後までご覧ください。
AirTagとは?
「AirTag」とは忘れ物防止タグのことを言います。大切な荷物(ハンドバッグや鍵など)に「AirTag」を取り付けることで、もしも大切な荷物をなくしてしまった場合にもiPhoneの「探す」アプリでなくした荷物を追跡することが可能です。
これまでにあったAppleデバイスを追跡したり、友達や家族の位置を把握したりする機能を「AirTag」に導入しています。
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【徹底解説】Apple純正の忘れ物防止タグ「AirTag」が凄い!Tileとは何が違う?
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AirTagと類似商品との比較
「AirTag」のような忘れ物防止タグはすでに世界各国で発売されています。この状況下で「AirTag」は普及するのでしょうか?この章ではすでに発売されている類似商品と「AirTag」を比較していきたいと思います。
すでに発売されている類似商品「Tile」

すでに発売されている類似商品として「Tile」があり、こちらの「Tile」でできることは以下のようなものがあります。
「Tile」で主にできること
- 近くにある探し物を即座に見つけられる
- Bluetooth圏内にあるタグが音を鳴らして場所をお知らせする
- スマホを即座に見つけられる
- タグのボタンを押すことでスマホを鳴らすことができる
- 落とした場所を記録してくれる
- Bluetoothの接続が最後に切れた場所を記録
- Tileコミュニティーを使って落とし物の場所をリアルタイムで監視できる
- Tileアプリユーザー経由で落とし物の場所をリアルタイムで監視できる
Tileとの比較
「AirTag」と「Tile」(Tileの定番「Mate」)を比較した表を作りましたのでご覧ください。
比較項目 | AirTag | Tile(Mate) |
---|---|---|
価格 | 3,800円 | 2,480円(楽天) |
サイズ | 直径31.9mm | 縦:35mm、横:35mm |
厚さ | 8mm | 6.2mm |
重さ | 11g | 7.5g |
IP等級 | IP67 | IP55 |
スピーカー | スピーカー内蔵 | スピーカー内蔵 |
バッテリー | ボタン電池:CR2032 | ボタン電池:CR1632 |
バッテリー寿命 | 約1年 | 約1年 |
最大接続距離 | 不明(200mくらい?) | 60m |
NFC(紛失モード) | 対応 | 非対応 |
探し物を音で知らせる機能 | あり | あり |
場所の詳細を教えてくれる機能 | あり | なし |
スマホを探す機能 | なし? | あり |
落とし物をマップ表示する機能 | あり | あり |
ユーザー数 | かなり多い | 少ない |
刻印 | あり | なし |
共通している部分
まずは「AirTag」と「Tile mate」で共通している部分を見ていきましょう。
探し物を音で知らせてくれる機能

共通している部分1つ目は最もオーソドックスな機能である「探し物を音で知らせてくれる機能」です。
この機能の詳細
Bluetooth接続しているスマホから操作することで探し物についているタグが鳴動して場所を教えてくれる機能
「AirTag」にも「Tile mate」にもタグ自体にスピーカーが内蔵されているため、この機能は両者ともに使用できます。ただ、音量はどちらが大きいのかは定かではありませんので5月2日以降に比較レビューして記事にしたいと思います。
落とし物をマップ表示する機能

共通している部分2つ目は「落とし物をマップ表示してくれる機能」です。
この機能の詳細
クラウドトラッキング機能で忘れ物を地図上にリアルタイム表示して、忘れ物を追跡することができる機能
「AirTag」も「Tile mate」もタグ自体にGPSはついていませんが、クラウドトラッキング機能(Find My)を使用してGPSの役割を補っています。
「AirTag」ならAppleユーザー、「Tile mate」ならTileユーザーの協力が必要であることから、量的優位なのは「AirTag」なのかもしれません。この比較は次の章で解説します。
異なる部分
次に「AirTag」と「Tile mate」で異なる部分を詳細に見ていきましょう。
価格

1つ目の違いは「価格」です。
「AirTag」の価格は1個で29ドル(3,800円)、4個セットで買うと99ドル(12,800円)と1個3,200円で購入することが可能です。「Tile mate」の価格は2,480円(楽天市場)で購入することが可能なので「Tile mate」の方が「AirTag」よりも700円~1,300円くらい安価ということになります。
値段は「Tile mate」の方が700円~1,300円くらい安い!
サイズ・厚さ・重さ

2つ目の違いは「サイズ・厚さ・重さ」の違いです。
「AirTag」のサイズは直径「31.9mm」厚さ「8mm」重さ「11g」で円形の見た目をしています。対して「Tile mate」の形状は正方形で縦「35mm」横「35mm」厚さ「6.2mm」と面積は「AirTag」の方が約425mm2小さく、厚さは「Tile mate」の方が1.8mm薄いという結果となりました。
財布に入れる用途であれば、より薄い「Tile mate」の方が適しているかと思います。
また、「Tile mate」には鍵につけやすいよう本体に穴が空いていますが「AirTag」には穴のようなものはなく、ケースをつけて使用する前提で設計されているようです。
面積は「AirTag」の方が小さい!厚さは「Tile mate」の方が薄い!
IP等級(防水性能・防塵性能)

3つ目の違いは「保証されているIP等級」の違いです。
「AirTag」には「IP67」のIP等級が、「Tile mate」には「IP55」のIP等級が保証されています。
IP は「Ingress Protection」(侵入保護) の略で、電気製品に対する防塵と防水の性能を表す等級を表しています。1 桁目の数字は、埃などの固体に対する保護レベルで、2 番目の数字は、水などの液体に対する保護レベルを表します。
どちらともIP等級は高い方ですが、比較をしてしまうとやはり「AirTag」の方が防水性能・防塵性能ともに優秀であると言えます。
IP67の性能
防水性能:水に浸しても影響がないように保護する
防塵機能:塵埃の侵入を完全に防護、針金(直径1mm)での危険な箇所への接近に対して保護する
IP55の性能
防水性能:噴流に対して保護する
防塵機能:塵埃の侵入を完全には防止できないが、電気機器の動作を阻害する塵埃の侵入があってはならない。
防水性能・防塵性能ともに「AirTag」の方が優れている!
バッテリー

4つ目の違いは「バッテリーの種別」です。
「AirTag」に使用するバッテリーは「ボタン電池:CR2025」で「Tile mate」に使用するバッテリーは「ボタン電池:CR1632」です。電池の違いはサイズくらいで性能にさほど違いはありません。
また、バッテリー寿命はどちらも約1年間で、電池を交換することで何度でも使用することができます。
使用するバッテリーのサイズが多少違う!性能にさほど違いはない!
最大接続距離
5つ目の違いは「最大接続距離」です。
「Tile mate」の最大接続距離は「60m」です。対して「AirTag」の最大接続距離は残念ながらまだ公開はされていません。ですが「AirTag」にはBluetoothのほかに「UWB(Ultra Wideband)」という超広帯域通信に対応していることから「U1チップ」を搭載してるスマホであれば約200mほどの接続も可能なのではないかと考えています。
最大接続距離が長ければ長いほど、探し物が見つかりやすくなることは必然ですので、5月2日以降のレビュー記事の際に検証してみようかと思います。
「AirTag」の方が最大接続距離は長い気がする!
NFC・紛失モード

6つ目の違いは「NFC・紛失モードに対応しているか」の違いです。
「AirTag」をつけた貴重品をなくしてしまった場合、iPhone同様に「紛失モード」に切り替えることが可能となっています。紛失モードに切り替えた場合、「AirTag」が発信しているBluetoothを他のiPhoneユーザーが受信した際に、自分のスマホへ自動的に通知(何時にどこで発見されたか)が届きます。
また、「AirTag」は「NFC(近距離無線通信)」にも対応しており、他のiPhoneユーザーが落とし物を拾った場合にスマホをかざすと連絡先情報を確認してもらうように設定することも可能です。
対して「Tile mate」は紛失モードにもNFCにも対応していないため、この点では「AirTag」の方が優れていると言えます。
「AirTag」の方が紛失モード・NFCに対応しており、忘れ物を見つけられる可能性が高い!
場所の詳細を教えてくれる機能

7つ目の違いは「探し物の場所を詳細に教えてくれる機能に対応しているか」の違いです。
「AirTag」は「UWB(Ultra Wideband)」という超広帯域通信に対応しており、このUWBの技術を駆使して探し物の詳細な位置を「方向」「距離」でiPhoneに教えてくれるようになっています。対して、「Tile mate」は「UWB(Ultra Wideband)」に対応していないため、タグの鳴動以外で詳細な場所を教えてくれることはありません。
個人的にはタグの鳴動だけで十分詳細な位置が把握できると思いますが、社内や公式な場での探し物にも対応できるようにこのような機能を導入したのだと思います。
「AirTag」なら探し物のタグを鳴らさずに詳細な場所を教えてくれる機能が備わっている!
スマホを探す機能

8つ目の違いは「スマホを探す機能に対応しているか」の違いです。
「Tile mate」ではタグのボタンを押すことによりスマホにアラームを鳴らすことができます。マナーモードでも鳴る仕組みとなっているので安心ですね。対して「AirTag」の場合はタグ自体にボタンが付いていないためタグからスマホを探すことは無理なのかもしれないです。
ただ、iPhoneの場合には「siri」に呼びかけることでこの機能を補うことができるのではないかと思います。
「Tile mate」では、最も探す頻度が高いであろうスマホをタグから呼び出しできる!
ユーザー数

9つ目の違いは「ユーザー数」の違いです。個人的にはこの違いが最も大きな違いだと思っています。
共通している部分でも解説をした「落とし物をマップ表示する機能」ですが、これはクラウドトラッキング機能(Find My)を活用していることから、各ユーザーの協力を得る必要があります。すなわち、「AirTag」ならAppleユーザー、「Tile mate」ならTileユーザーの協力が必要となり、ユーザー数が多ければ多いほど落とし物をリアルタイムに表示させる確率を高めることができます。
日本人口の約7割がiPhoneユーザーと言われていますのでユーザー数を比較すると、やはり「AirTag」のほうが圧倒的にマップ表示の精度が高く、落とし物を見つけられる確率が高いといえるでしょう。
「AirTag」の方が圧倒的にマップ表示の精度が高く、落とし物を見つけられる確率が高い!
刻印

10個目の違いは「刻印が入れられるかどうか」の違いです。
「AirTag」では無料で好きな「文字」「絵文字」が刻印できるサービスが付いています。自分だけの「AirTag」を作ることによって、より愛着がわきそうですね。対して「Tile mate」には、そういったサービスはありません。
刻印が必要ないと思う方もいらっしゃるかとは思いますが比較ということで取り上げさせていただきました。
「AirTag」では刻印を入れることで自分だけのタグを作ることができる!
まとめ
今回は、Appleがアメリカ現地時間2021年4月20日「spring loaded.」の中で公式発表した忘れ物防止タグ「AirTag」と既に発売をしている忘れ物防止タグ「Tile mate」の違いや機能・性能を徹底的に比較してきました。
最後に「AirTag」「Tile mate」のそれぞれがどんな方に向いているのか紹介して終わりにしたいと思います!
AirTagに向いてる人
- iPhoneユーザー
- よく街中に落とし物をしてしまう人
- アクセサリーとしても活用したい人
- 社内や公式な場でもタグを鳴らさずに探したい人
- タグが汚れたら流水で洗いたい人
Tile mateに向いてる人
- androidユーザー
- 家の中での探し物が多い人
- 財布をよく無くす人
- スマホをよく探している人
- 値段を抑えたい人

忘れ物防止タグは非常に便利なので、自分に合った商品を選んでぜひ活用ください!
それでは次の記事で!
また、ガジェットジェット公式YOUTUBEでも詳細なレビューを公開しているのでぜひチェックしてみてください!
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「AirTag」実機レビュー!購入した価値はあるのか?使い方から電池交換方法まで一挙紹介!
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