皆さんこんにちは!ゆっけいです!
今回は、Appleがアメリカ現地時間2021年4月20日「spring loaded.」の中で公式発表した「新型iMac」について、どんなところが変わったのか、発売日はいつなのか、価格はいくらなのかを徹底解説していきたいと思います。
新型iMacの概要
「新型iMac」の特徴的な機能や注目ポイントなどの概要はこちらになります。
新型iMacの概要
- M1チップ搭載
- 薄さが11.5mm
- 24インチ
- 4.5KのRetinaディスプレイ(500ニト)
- MagicKeybordにTouch ID搭載(上位モデルのみ)
- 豊富なカラーバリエーション
新型iMacの詳細(仕様・機能)
項目 | 仕様 |
---|---|
価格 | 下位:154,800円 上位(256GB):177,800円 上位(512GB):199,800円 |
チップ | M1チップ |
ストレージ | 標準:256GB SSD |
メモリ | 標準:8GBメモリ |
ディスプレイ | 4.5K Retinaディスプレイ |
デイスプレイサイズ | 24インチ |
解像度 | 4,480×2520ピクセル 218ppi 10億色対応 TrueToneテクノロジー |
輝度 | 500ニト |
カメラ | 1080p |
オーディオ | 6スピーカーシステム 空間オーディオに対応 |
Thunderbolt/USB4 | 2ポート |
USB3 | 下位:なし 上位:2ポート |
付属品 | Magic Keybord×1 ※上位の場合TouchID搭載 Magic Mouse×1 電源アダプタ×1 電源コード(2m)×1 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
サイズ | 幅:547mm 奥行:147mm 高さ:461mm |
重量 | 下位:4.46kg 上位:4.48kg |
グレード・価格
「新型iMac」は下位モデルと上位モデルの2つのモデルに分かれています。下位モデルと上位モデルの違いは以下の通りとなっています。
ポイント
- 7コアGPUか8コアGPUか
- 「USB3ポート×2」が付いているか
- 「ギガビットEthernet」が付いているか
- MagicKeybordに「Touch ID」が付いているか
また、上位モデルの中でも価格が2つに分かれていますが、こちらに関してはストレージが256GBか512GBかの違いのみになっています。
そのため価格は3つに分かれており、それぞれ下位モデル:154,800円、上位モデル(256GB):177,800円、上位モデル(512GB):199,800円となっています。※すべて税込み価格
M1チップ搭載
「新型iMac」には待望のM1チップが搭載されました。このM1チップはAppleが独自に開発したCPUでiMacに搭載されるのは初めてです。
①冷却ファンの小型化
このM1チップの凄さは、その「電力効率」にあります。従来のCPU(intel)よりも省電力かつ発熱しにくいチップということでかなり大きく、容量をとっていた冷却用のファンを超小型化することで省スペース化することに成功しました。また、超小型化することにより、ファンの動作音を10dB(デシベル)以下に改善でき、作業中も静かな空間を作ってくれます。
②ロジックボードの省スペース化
また、従来のiMacではロジックボードにCPUやGPUなどの様々な部品が別々に存在していました。ですがM1チップのシステムオンアーキテクチャにより、たくさんのチップをM1チップに集約することで従来よりもはるかに小さいロジックボードに統合することが可能となったのです。
M1チップにより超薄型を実現
新型iMacに搭載されているM1チップにより、冷却ファンやロジックボードが小型化されたことで、新型iMacではこれまでのiMacとは比較にならないほどの11.5mmという超薄型コンパクトデザインを実現することができました。
M1チップの登場で冷却用ファン・ロジックボードが小型化されたことにより11.5mmという薄さを実現できた!
豊富なカラーバリエーション
今回発売される「新型iMac」では全7色という豊富なカラーバリエーションからお気に入りのボディカラーを選択することができるという大きな特長があります。
また、前面と背面は同一色とはなっておらず、前面のベゼル部分は背面のボディカラーよりも少し薄い色合いとなっています。背面には存在感のある大きなリンゴマークが刻印されていますが、前面のベゼル部分にはリンゴマークの刻印はなく、非常にシンプルなデザインとなっています。
「新型iMac」で選択できるのは全7色とは書きましたが、下位モデルと上位モデルでは選択できるボディーカラーは異なります。
下位モデルも含めた全モデルで選択が可能なボディーカラーは以下の4種類になります。
次に、上位モデルでしか選択できないボディカラーは以下の3種類になります。
もし、あなたがパープルのiMacが欲しい場合には上位モデル(177,800円~)を購入しないといけないということになりますので、購入の際には自分の欲しいボディーカラーと予算などを考慮する必要があります。
ディスプレイ
続いて「新型iMac」のデイスプレイについて見ていきましょう。
サイズ・解像度・輝度
「新型iMac」では解像度4,480 x 2,520ピクセル(4.5K)の24インチRetinaディスプレイを採用しています。旧モデルの21.5インチiMac(intel)よりもディスプレイサイズが2.5インチ大きくなったもののベゼル部分が小さくなったことで同サイズの筐体を保つことに成功したため、かなりスマートな見た目となっている所が注目すべき点です。
また、輝度は500ニトと、旧型のintel iMacから変化はありません。
ポイント
ビデオディスプレイのルミナンス(ライトの強度)を示す計測単位。1ニトは1平方メートルあたり1カンデラと同等。
高色域(P3)
「新型iMac」では従来の標準色域色空間(sRGB)よりも約25%も広い範囲の色を表現できる高色域(Display-P3)にも対応しています。そのため、10億色以上もの色を表現することができ、かなり鮮明な画像・映像を楽しむことができます。
ポイント
アメリカの映画製作業界団体であるDigital Cinema Initiativesが策定したDCI-P3というRGB色空間規格に基づいてAppleが策定した色空間の名称のこと。もともとDCI-P3はデジタル映画用の色空間。
TrueToneテクノロジー
「新型iMac」では旧モデルの21.5インチiMac(intel)には搭載されていなかったTrueToneテクノロジーが搭載されています。
TrueToneテクノロジーは周囲の明るさなどの状況によってディスプレイの色温度を自動的に調節してくれる機能になります。具体的には、電球のような暖色系の照明のなか、ディスプレイを見る際には黄色みがかった画面に、蛍光灯のような寒色系の照明のなか、ディスプレイを見る際には青色がかった画面へと自動調節してくれ、自然な色合いを表現してくれます。
旧モデルとの比較
項目 | 新型 M1 iMac | 21.5インチ intel iMac | 27インチ intel iMac |
サイズ | 24インチ | 21.5インチ | 27インチ |
解像度 | 4,480 x 2,520 |
4,096 x 2,304 |
5,120 x 2,880 |
4.5K Retinaディスプレイ | 4K Retinaディスプレイ | 5K Retinaディスプレイ | |
輝度 | 500ニト | 500ニト | 500ニト |
高色域(P3) | 〇 | 〇 | 〇 |
ToneTrueテクノロジー | 〇 | × | 〇 |
Nano-textureガラス | × | × | 〇(オプション) |
「新型Mac」を旧モデル(intel Mac)と比較した表が上の表になっています。
21.5インチiMac(intel)と比較すると、全体的にスペックが向上しているように見受けられますが、27インチiMac(intel)と比較すると、やや劣る部分が見られます。
ただ、価格面や見た目のスマート感、M1チップが搭載された点を考慮すると、個人的には今回発売の新型iMacの方が魅力的に感じます。
ビデオ通話
「新型iMac」では、昨今のビデオ通話需要に合わせて、内蔵カメラの性能を格段に向上させてきました。
ビデオの解像度・HD Camera
「新型Mac」では旧モデル(21.5インチiMac)の約2倍である1080pの解像度を誇ります。そのため、より高品質なビデオ通話を楽しむことが可能となっています。
また、内蔵カメラは高細精度ビデオ(High Definition video=HD)に対応しており、ビデオ通話の相手に向けても高品質な映像を届けることができます。
高度なISP処理
通常、デジタルカメラやスマホカメラなどで撮影された画像の生データ(RAWデータ)に対してISP処理(Image Signal Processing)という画像処理が行われています。ISP処理で行われる基本的な画像処理は「レンズ等の光学的な補正処理」「イメージセンサーなどのばらつきから生じる傷補正処理」などがあります。
新型iMacのM1チップに搭載されたISP処理はかなり精度が高く、撮影した映像の生データ(RAWデータ)を1秒ごとに1兆回以上の演算スピードで各ピクセルを分析することで「顔検出」や「ノイズ低減」「細部強調」などの画像処理を効率的に行います。
また、M1チップの「Neural Engine」と連携することで、より高精度な「露出補正」と「ホワイトバランス調整」を実現できるため、どんな明るさでもユーザーの顔を明るく照らし出してくれる処理を自動的に行ってくれます。
3マイクアレイ
「新型iMac」ではスタジオ品質の3マイクアレイ技術を採用しています。
3マイクアレイ技術は自分の声と相手の声が重なることにより多く発生する「キーン」といったハウリングを軽減するような設計になっているので、大人数でビデオ通話する際にも、自分の声と相手の声が重なる心配がなくなります。
また、ビームフォーミングテクノロジーによって周りの雑音をシャットアウトし、自分の声だけを忠実に相手へ届けることができるので、相手にもストレスなくビデオ通話を楽しんでもらえる環境づくりができます。
ポイント
所定の方向に電波や音波などの波の指向性を高める技術のことをいう。Wi-Fiや無線LANなどの通信機器に多く用いられる技術のこと
オーディオ
新型iMacでは、iMac至上最高のサウンドシステムを搭載しています。
①6スピーカーサウンドシステム
「新型Mac」では、iMac本体オーディオに6スピーカーサウンドシステムを採用しています。ベゼル部分の左右両端に3つずつ計6個のスピーカーが設置されていることから6スピーカーサウンドシステムという名前が付けられました。
迫力のあるサウンドを生み出すにはスピーカー自体の駆動力(パワー)を高める必要があるため、駆動力の高いスピーカーを2組搭載しています。ただ、スピーカーというのは駆動力が高ければ高いほど不要な振動や雑音が混じってしまう傾向にあります。
そこで、新型iMacでは主体のスピーカーとは別に、雑音を除去してくれるフォースキャンセリングウーファーを2組搭載して、不要な振動や雑音を除去した深い重低音を響かせてくれます。
ポイント
低音再生を担当するスピーカーユニットのこと
また、ウーファー(低音用スピーカー)1組ごとに高性能ツィーター(高音用スピーカー)を搭載することで低音ばかりに偏りすぎず高音まできめ細やかに響かせてくれます。
ポイント
高音再生を担当するスピーカーユニットのこと
②ドルビーアトモスの空間オーディオ対応
「新型iMac」ではスピーカーが6スピーカーサウンドシステムに再設計され、先進的なアルゴリズムが取り込まれたことから、ドルビーアトモス(Dolby Atmos)でビデオを再生する際に空間オーディオに対応することが可能になりました。
空間オーディオは3Dオーディオ機能とも呼ばれ、前後左右だけでなく上からも音に包み込まれている、まるで映画館にいるような臨場感を味わうことができます。
4.5KのRetinaディスプレイと組み合わせることで、この1台で家にいながら最上級の映画鑑賞を楽しむことができます。
ポイント
映画、テレビ、記録メディアその他の音響記録・再生技術の研究・開発を行うドルビーラボラトリーズ(Dolby Laboratories, Inc.)が開発したオブジェクトオーディオに基づくサラウンド記録再生方式のこと
入出力ポート
「新型iMac」と「旧モデルiMac」に搭載されている入出力ポートの比較をしたものが以下の表になります。
項目 | 新型 M1 iMac | 21.5インチ intel iMac | 27インチ intel iMac |
Thunderbolt 3(USB 4) | 2ポート | × | × |
Thunderbolt 3(USB 3.1) | × | 2ポート | 2ポート |
USB Type-C(USB 3) | 2ポート(下位モデルは×) | × | × |
USB Type-A | × | 4ポート | 4ポート |
ディスプレイポート | マグネット式 | 差し込み式 | 差し込み式 |
ギガビットEthernet | 〇(下位モデルはオプション) | 〇 | 〇 |
10ギガビットEthernet | × | × | 〇(オプション) |
SDXCカードスロット | × | 〇 | 〇 |
ヘッドホン端子 | × | 〇 | 〇 |
Thunerbolt/USBポート
「新型iMac」のUSBポートには下位モデル上位モデルともに「Thunderbolt 3」が2ポート搭載されています。また、上位モデルであれば通常の「USB Type-C」が2ポート増設できます。
今回、標準搭載されている「Thunderbolt 3」はUSB 4と旧iMacのUSB 3.1とは差別化されています。
ですが、USBメモリ等で一般的に使用頻度が高いと思われる「USB type-A」のポートは搭載されていません。個人的には、これが一番ガックシですね…。
ディスプレイポート
「新型iMac」ではディスプレイポート(電源ポート)が従来の「差し込み式」ではなく、差込口に端子をもっていくだけで素早く簡単に取り付けることが可能な「マグネット式」へと刷新しました。
また、電源コードもボディカラーに合わせた配色となっており、見た目もかなりオシャレに変わっています。
ディスプレイポートがマグネット式に変わったのは非常に先進的で興味深いですが、物がひっかかったりした際に外れやすいのではないかと心配しています。本体にバッテリーはないのでディスプレイポートが抜けた瞬間、電源OFFの状態になってしまいますから、抜けやすいならかなり致命的ですよね…。
Ethernet(イーサネット)
Ethernet(イーサネット)とは室内や建物内でコンピュータや電子機器をケーブルで繋いで通信する有線LAN(構内ネットワーク)のことをいいます。
「新型iMac」では上位モデルにこそ「ギガビットEthernet」が搭載されていますが、下位モデルには標準搭載されていません。なお、下位モデルの場合は3000円(税込)で「ギガビットEthernet」をオプション搭載することが可能となっています。
デスクトップPCなのにも関わらず標準搭載されていないのは少し不満ではありますが、昨今の無線LAN(Wi-Fi)普及率からもEthernet(イーサネット)は必要ないと考える人も少なくはないのかもしれませんね。
その他
「新型iMac」には旧モデルiMacには搭載されていた「SDXCカードスロット」は搭載されていません。そのためSDカード類を使用したい人はカードリーダーの変換アダプタを購入する必要がありそうです。
ちなみにヘッドホン端子はディスプレイ側面に搭載されているようです。
使用頻度が少ない入出力ポートは撤廃してシンプルなデザインをとったのかもしれませんが個人的には、なんか物足りない気がします。
付属品
「新型iMac」には以下のような付属品がついてきます。
ポイント
MagicKeybord、MagicMouse(オプションでMagicTrackPadに変更可能)、電源コード(2m)、電源アダプタ
MagicKeybord
「新型iMac」についてくるMagicKeybordの筐体には選択したボディーカラーと同様の配色が施されており、かなりオシャレなデザインへと生まれ変わっています。また、MagicKeybordは以上のような3種類から選択することができます。
その中でも最も注目されているのは今回初めて導入されたTouch ID搭載のMagicKeybordです。Touch IDが搭載されたことにより、指紋認証をすることで画面ロックの解除はもちろんのこと、各種ネットショッピングの決済や複数ユーザーがいる場合のファストユーザースイッチにも活用することができます。
ポイント
1つのiMacを家族などの違うユーザーが使用する場合、それぞれのユーザー画面に切り替える必要があります。Touch IDひとつでユーザー切替が簡単にできてしまいます。
また、モデル帯によって標準搭載されるMagicKeybordが異なります。
下位モデルにはTouch ID非搭載、上位モデルにはTouch ID搭載のMagicKeybordが標準で付いてきますが、どのモデル帯であってもオプションでMagicKeybordを変更することが可能です。
各モデルとMagicKeybordの対照表をつけておくので参考にしてください。
MagicKeybord | 下位モデル 154,800円~ | 上位モデル 177.800円~ |
---|---|---|
MagicKeybord (Touch ID非搭載) | 標準搭載 | × |
MagicKeybord (Touch ID搭載) | +5,000円 | 標準搭載 |
MagicKeybord (Touch ID搭載・テンキー付) | +8,000円 | +3,000円 |
MagicMouse・MagicTrackpad
今回新しくなったマジックマウスとマジックトラックパッドもマジックキーボードと同様、アルミ部分に選択したボディカラーと同じ配色が施されているオシャレなデザインとなっています。
全てのモデルで標準的に付属されているのはマジックマウスですが、+5,000円でマジックトラックパッドへ変更できます。また、+13,800円でマジックマウスとマジックトラックパッドの両方が付いてきます。
まとめ
それでは、最後に新型iMacの「良い点・期待できる点」と「イマイチな点」をまとめて終わりたいと思います。
良い点・期待できる点
- M1チップ搭載
- 豊富なカラーバリエーション
- マウスやキーボードも色鮮やか
- 11.5mmという薄さ
- 動作音の軽減
- 6スピーカーサウンドシステム
- 空間オーディオ対応
- 1080pのHDカメラ
- 3マイクアレイ技術
- MagicKeybordのTouch ID
- ディスプレイ(全体的)
イマイチな点
- 入出力ポートのバリエーションの少なさ
- 前面にリンゴマークがない
- MagicKeybordのTouch IDが全モデルについていない
ご覧の通り、圧倒的に良い点の方が多く上がってしまいました(笑)
もちろんゆっけいも購入するつもりだよ!後日レビュー記事も投稿するので期待しててね!
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ではまた次の記事で!