皆さんこんにちは!ゆっけいです!
今回は、Appleがアメリカ現地時間2021年4月20日「spring loaded.」の中で公式発表した忘れ物防止タグ「AirTag」について、どのような仕組みで忘れ物を追跡するのか、発売日はいつなのか、価格はいくらなのかを徹底解説していきたいと思います。
AirTagとは?
まず、Appleが発表した「AirTag」とはどのような商品なのでしょうか?
忘れ物防止タグ
「AirTag」とは忘れ物防止タグのことを言います。大切な荷物(ハンドバッグや鍵など)に「AirTag」を取り付けることで、もしも大切な荷物をなくしてしまった場合にもiPhoneの「探す」アプリでなくした荷物を追跡することが可能です。
これまでにあったAppleデバイスを追跡したり、友達や家族の位置を把握したりする機能を「AirTag」に導入しています。
主な仕様・機能
「AirTag」の主な仕様は以下の通りです。
項目 | 仕様 |
---|---|
価格 | 1個セット:3,800円 4個セット:12,800円 |
サイズ | 直径31.9mm 厚さ8mm |
重さ | 11g |
バッテリー | ボタン電池:CR2032 |
バッテリー寿命 | 約1年(電池交換可能) |
IP等級(防水・防塵) | IP67 |
スピーカー | 内蔵スピーカー |
価格
「AirTag」の価格は1個で29ドル(3,800円)、4個セットで買うと99ドル(12,800円)と1個600円もお得に購入することが可能です。
Appleさんのことなのでかなり価格を釣り上げてくるかと思いましたが、かなり安くてびっくりしました。正直なところ、この機能でこの価格なら絶対に購入すべきかと思います。この価格帯なら、売り切れ必至となるのも容易に想像できますね。
サイズ・重さ
「AirTag」のサイズは直径「31.9mm」厚さ「8mm」重さ「11g」です。
500円硬貨の直径が26.5mmなので500円硬貨よりも少し大きめな見た目になりそうです。また、厚さが8mmということでバッグのポケットに入れる分にはいいかもしれませんが財布に入れるには少しかさばりそうです。
Appleさん的には直径・厚さから、アクセサリーの一部としてバッグや鍵などにつけてもらうことを意識しているようですね。
バッテリー・バッテリー寿命
「AirTag」のバッテリーは一般的な家電量販店やネットでも購入できる「ボタン電池:CR2032」です。
また、ボタン電池の交換が可能で1度交換したら約1年間は使用可能とのことです。交換のタイミングはペアリング先のiPhoneに通知がいくことから交換忘れ防止も図ることができます。
バッテリー駆動時間の根拠
・サウンド再生機能4回
・正確な場所を見つける1回
この2種類の機能を毎日続けた場合、1年間使用可能
IP等級(防水・防塵)
「AirTag」には「IP67」のIP等級が保証されています。
IP は「Ingress Protection」(侵入保護) の略で、電気製品に対する防塵と防水の性能を表す等級を表しています。1 桁目の数字は、埃などの固体に対する保護レベルで、2 番目の数字は、水などの液体に対する保護レベルを表します。
防水性能、防塵性能ともに最高ランクの機能を保有していますので、雨やほこりなどの外的要因で「AirTag」が故障することはまずないでしょう。防水性能からしても「AirTag」が汚れてしまった場合には流水で洗い流すことも可能です。
IP67の機能
防水性能:水に浸しても影響がないように保護する
防塵機能:塵埃の侵入を完全に防護、針金(直径1mm)での危険な箇所への接近に対して保護する
具体的な使い方・機能
「AirTag」の仕様がわかったところで、次に具体的な使用方法・機能を紹介していきたいと思います。
近くにある探し物を音で見つける
1つ目の機能はBluetooth接続しているスマホから操作することで探し物についているタグが鳴動して場所を教えてくれるという機能で、最もスタンダードで一番使用頻度が高くなりそうな機能です。
家の中や出張先のホテルで物をなくした際に活用できる機能だと思います。
正確な方向と距離で探し物の場所を教えてくれる
2つ目の機能は探し物の場所を正確な「方向」「距離」で教えてくれる機能です。
「AirTag」にはBluetoothのほかに「UWB(Ultra Wideband)」という超広帯域通信に対応しており、このUWBの技術を駆使して探し物の詳細な位置をiPhoneで把握できるようになっています。ただ、こちらの機能が使えるのは「U1チップ」を搭載したiPhoneのみに限られます。
こちらの機能は草むらや周囲の確認がしずらい状況での捜索に役立ちそうです。
対応デバイス
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max
- iPhone 12、iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max
忘れ物の場所をリアルタイム表示
3つ目の機能は忘れ物の場所をリアルタイムにマップに表示してくれる機能です。
「AirTag」自体にはGPSはついていませんが、AirPodsを「探す」アプリで地図上にリアルタイム表示されるのと同じような仕組みで忘れ物を追跡することができます。
GPSもないのにどんな仕組みで追跡するの?
「AirTag」ではクラウドトラッキング(Find My)という機能でGPSの役割を補っています。
具体的には、以下のような流れでリアルタイム追跡が実現できます。
日本の人口の約7割がiPhoneユーザーであるといわれていますから、これらすべてのiPhoneの位置情報を活用できるクラウドトラッキング(FindMy)は、もはやGPSがついているのと変わらない精度を保有していると言えます。(もちろんiPhoneだけでなくiPadやiMacなどの製品も含みます)
既に発売されている忘れ物防止タグ「Tile」も同じような仕組みで忘れ物の追跡を行っていますが、他のユーザーの力を頼る必要があるという点では、精度に圧倒的な差が生まれてしまいます。実際に「Tile」はAppleを不正競争で訴えるほどにまで発展しています。
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【徹底比較】Apple純正の忘れ物防止タグ「AirTag」と類似商品「Tile」は何が違う?
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ストーカーや浮気調査に悪用されないの?
仮に第三者があなたの荷物に「AirTag」を紛れ込ませたらストーカー行為の助長につながるのではないかと不安に思う人も多いかと思いますが、さすがはセキュリティの「Apple」そういった点にも配慮した設計がなされています。
第三者がペアリングをした「AirTag」のBluetooth信号をあなたののiPhoneが長期間(具体的な期間は開示されていません)受信した際に、あなたのiPhoneにアラートを表示してくれます。見つからない場合にも「AirTag」が音を鳴らすので詳細な場所を教えてくれます。
この機能は対象の「AirTag」にペアリングした第三者が離れた場合のみに作動するので、たとえ恋人や友達の「AirTag」のBluetooth信号を長期間受信していても、この機能が作動することはありませんので安心してください。
僕の素朴な疑問なんですが、ストーカー被害者がandroidユーザーだった場合はちゃんとアラートを表示してくれるんでしょうか…情報が入り次第、記事にします!
紛失モードでより忘れ物をより簡単に見つけられる
iPhoneをなくして「探す」アプリからiPhoneを紛失モードにした経験のある方も少なくはないかと思います。「AirTag」もiPhone同様に紛失モードへ切り替えることが可能となっています。
紛失モードに設定した場合、「AirTag」が発信しているBluetoothを他のiPhoneユーザーが受信した際に、自分のスマホへ自動的に通知(何時にどこで発見されたか)が届きます。
また、誰かが落とし物を拾った場合には、「NFC(近距離無線通信)」の技術を活用して、拾った人のスマホ(NFC対応の必要がある)を「AirTag」にかざすと自分の連絡先情報を確認してもらう設定も可能となっています。この機能を活用することで、拾った人と連絡を取り合い、より素早く落とし物を回収できることができます。
NFCとは?
「NFC(近距離無線通信)」はSuicaなどの非接触決済等に用いられている技術でiPoneユーザーだけでなくandroid端末でもNFCに対応さえしていれば「AirTag」の連絡先情報を読み取ることが可能です。
その他の特長
使い方などの機能を解説していきましたが、この章では機能とは別の特長を紹介していきたいと思います。
オシャレな見た目でアクセサリーにもばっちり!
「AirTag」は忘れ物防止タグとして素晴らしい機能を備えていますが、忘れ物防止タグとは思えないほどオシャレな見た目をしています。
専用ケースに入れた状態で鍵やバッグにつけることでアクセサリーとしてファッションの一部へと早変わりしますよね。
また、フランスのファッションブランド「Hermès」とのコラボケースも発売しているため、興味のある富裕層の方はぜひ購入を検討してみてください。
無料でお気に入りの刻印を入れられる!
「AirTag」には「ローマ字」はもちろん「ひらがな」や「カタカナ」「絵文字」などを無料で刻印することが可能となっています。
自分の名前や好きな絵文字を刻印して自分だけの「AirTag」を作れるという楽しみがありますね。
また「AirTag」には最大4文字(絵文字も含める)の刻印ができるみたいです。
価格・発売日
価格 | 1個セット:3,800円 4個セット:12,800円 |
予約注文日 | 2021年4月23日 21:00~ |
到着日 | 刻印なし:2021年4月30日(金) 刻印あり:2021年5月2日(日) |
「AirTag」の価格は1個で29ドル(3,800円)、4個セットで買うと99ドル(12,800円)と1個600円もお得に購入することが可能です。
2021年4月23日の午後9時から予約注文が可能で、到着日が最短で2021年4月30日だということです。刻印の有無で到着日に誤差が生じますので注文の際はご注意ください!
もちろん私も予約注文しましたが、刻印ありを選択してしまったことから到着日が2021年5月2日になってしまいそうです…。
まとめ
この価格帯でこの高性能な忘れ物防止タグは「Appleさんさすが!」としか言いようがありません!
既に発売されている「Tile(タイル)」「MAMORIO(マモリオ)」「TrackeR(トラッカー)」などの忘れ物防止タグも価格的には、よりお安くなってはいますが、実際に落とし物をした時のことを考えると「探し物ネットワーク」が格段に広い「ArirTag」を選ぶのが賢明かなと私は思います。
今回の記事が皆さんのお役に立てたらうれしいです!
ではまた次の記事で!
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「AirTag」実機レビュー!購入した価値はあるのか?使い方から電池交換方法まで一挙紹介!
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