Trifoとは?

Trifo(トリフォ)は、 2016年に設立したフルスタックAIロボット掃除機の会社です。
創業者の張哲氏は中国の名門清華大学でオートメーションを、ニューヨーク州立大学でロボット学を専攻し、アメリカの「マイクロソフト社」で家庭用ロボット関連のアルゴリズム開発に携わったほか、MRデバイスを開発するアメリカの「Magic Leap社」でチーフエンジニアを務めた凄腕のエンジニアです。
現状、ロボット掃除機は「iRobot社」1強と言われていますが、そこに唯一対抗しているロボット掃除機機企業です。
売上の約80%を欧米を中心とした海外から得ており、過去2年間で累計10万台以上を出荷し、年間売上高は約100億円と、高いブランド認知度を獲得しています。
その会社のロボット掃除機がついに日本に上陸したというわけなので、かなり注目を集めています。
「Emma」の主なスペック
「Emma」の特徴はご覧の5項目です。
特徴
- 4000Paの超強力吸引を実現
- 専用アプリで遠隔操作可能
- 最大110分の連続運転
- Alexaを使用した音声操作可能
- フローリングの水拭きにも対応
①4000Paの超強力吸引を実現

「Emma」はロボット掃除機ながら4000Paという高い吸引力を有しているため、普段の掃除機以上の性能を誇っています。
iRobotのルンバでも採用しているようなサイドブラシ&メインブラシの構成となっており、食べこぼしや埃、ペットの抜け毛なんかも効率よく吸引できるような仕組みとなっています。
②専用アプリで遠隔操作可能

「Emma」をはじめとするTrifoのロボット掃除機は専用アプリ「Trifoホームアプリ」に対応しています。
専用アプリでは、「何曜日の何時に掃除」とスケジュールすることも可能ですし、外出先から好きな時に掃除をスタートすることもできるため、かなり実用的です。
そして何よりすごいのが、アプリ上で遠隔操作をすることができるんです。いわばロボット掃除機の操縦ですね(笑)
特定の部分を掃除して欲しいときに、スマホで操縦することができるので、めちゃくちゃかっこいいですよ!
③最大110分の連続運転

通常のロボット掃除機は連続運転が短くてすぐに充電が切れてしまうイメージがありますが「Emma」には2600mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、最大110分も連続運転してくれます。そのため、どんなに広い家でも1フロアは確実に掃除し切ってくれるはずですね。
ただ、カーペット掃除の際には60分に減少してしまうので、注意が必要です。
④Alexaを使用した音声操作が可能

「Emma」ではAmazon Alexaと連携することで、音声操作を行うことができます。
Amazon Alexaを使用して家中の家電を連携している人には欠かせないロボット掃除機かも知れませんね。
ちなみにAmazon Alexaを使用して操作できる一例にはご覧のようなものがあります。
音声操作の一例
- 掃除を開始してほしい時
- 「アレクサ、Trifoを使って掃除を開始して」
- 掃除をやめて欲しいとき
- 「アレクサ、Trifoを使って掃除をやめて」
- 掃除機を充電スペースに戻したい時
- 「アレクサ、Trifoを使ってホームベースに戻して」
⑤フローリングの水拭きにも対応

「Emma」では通常の掃除機能だけでなく、フローリングの水拭きにも対応しています。
フローリングの水拭きをするために、「Emma」には専用の「水拭きシート」と「水拭きユニット」が付属されているため、吸引し切れないような床にこびりついてしまった油汚れなんかも効率良く取ることができますね。
ロボット掃除機では水拭き専用機種なんかは多少ありますが、吸引と水拭きの両方に対応している機種は珍しいので、これはかなり嬉しいです。
「Emma」の開封レビュー
それでは実際に開封していきましょう。
外箱は白と紫を基調としたかなりセンスのあるパッケージになっています。
重量は割と重いですが、持ち手もついていて持ち運びは容易になっていますね。

パッケージ内容

パッケージ内容はかなり豊富でさまざまな部品が梱包されていました。
パッケージ内容
- ロボット掃除機本体(ブラシ付き吸引口付)
- 充電ステーション
- 充電ケーブル
- ブラシレス吸引口
- 水拭き用タンク
- 水拭き用モップ(10枚)
- 取扱説明書
ロボット掃除機本体

ロボット掃除機本体とセンサー部との間に白いスペーサーが付いていて運送中にセンサーが押し込まれないような仕組みになっていました。
ここら辺まで気を遣ってくれる企業はそうそうないので、製品の性能自体も期待ができますね!
スペーサーを取り外したロボット掃除機本体がこちら!

ロボット掃除機本体はかなりスタイリッシュで個人的にはかなり好みのデザインです。

前面にあるアルミ製のカバーを開けてみるとこんな感じのダストボックスが見えます。あとはリセットボタンとWi-Fi接続状況がわかるランプもありますね。

ダストボックスは手前にある「PUSH」ボタンを押すことで簡単に取り外すことができます。
ダストボックスの容量は600mlと比較的も大きめなのではないでしょうか?
続いてはEmma本体の背面を見ていきましょう。背面はこんな感じ!

まぁ、ロボット掃除機にありがちなオーソドックスな構造ですよね。


計6個の赤外線センサーも搭載しているのも分かりますね。この赤外線センサーがあることによって段差のある玄関などでも落下しないように制御してくれます。
このサイドブラシを搭載しているため、効率的にゴミをかき集めることができます。
ぱっと見「結構大きいなぁ〜」っていう印象でした。自宅で使っているiRobot「ルンバ」と比較してみると確かに「Emma」の方が少し大きいですかね?

まぁ大きい方が掃除してくれる面積も広いので良いポイントではないでしょうか?
充電ステーション・充電ケーブル

充電ステーションには充電するための極が付いています。充電ケーブルの長さは約3mと結構長いため、コンセントから位置が離れていても問題なく使用することができます。

充電ステーションの背面はご覧の通り、滑り止めが計4ヶ所ついています。ロボット掃除機が給電しに来た時にもズレるような心配はなさそうです。
また、ロボット掃除機背面には蓋が付いていて、そこを開けるとケーブル収納ケースになっています。


ケーブルはこのようにして収納ケースにグルグル収納することで、余分なケーブルが剥き出しにならずに済むというわけですね。

充電している様子がこちらになります。
ブラシレス吸引口

ロボット掃除機「Emma」にはメインブラシ付の吸引口とは別にブラシのついていない「ブラシレス吸引口」も別で付属されています。
ブラシ付吸引口は小さな埃とかを吸引するにはもってこいなんですが、髪の長い家族がいたり、抜け毛の激しいペットがいると、ブラシに絡まってしまって、吸引力低下に繋がってしまうんですよね…。
そういった点では、ブラシレス吸引口はかなり嬉しい付属品でよね!
ブラシレス吸引口への取り替えはご覧のような手順で行います。

このように簡単にブラシレス吸引口への取り替えが可能になっています。

吸引力もさほど変わらないし、ペットのいる家庭には最適だね!
水拭き用タンク・水拭き用モップ

特徴機能でも挙げた通り「Emma」では水拭きもできるんです。
水拭き用タンクと水拭き用モップで水拭きを実現しています。
水拭き用タンク(モップ)の取り付け方はご覧のようになっています。

こちらも結構簡単に取り付けが可能となっているので、かなりありがたい機能だと思います。
水拭き用タンクは水を入れることによって水拭き中もモップにじわじわと吸水してくれるので、モップ自体が乾いてしまうという心配もありません。

モップが常に湿っているのは嬉しいよね!
取扱説明書

取扱説明書はご覧のようにパッケージの溝にすっぽり入っていて割とおしゃれですよね(笑)

取扱説明書自体は日本語の表記もしっかりされていて、とてもわかりやすい内容となっています。
「Emma」の実機レビュー

それでは早速、「Emma」を使用していきましょう!
実機レビューでは、こちらの3項目をみていきます。
- スマホアプリとの連携
- 吸引力テスト
- 音質以外の性能
スマホアプリとの連携
まずはスマホアプリとの連携をしていきましょう。
スマホアプリはこちらの「Trifoホームアプリ」を使用していきます。
アプリをダウンロードしたら画面の指示通りWi-Fi設定をしていきましょう。



このように初期設定の画面でLanguageを「日本語」に設定するだけでその後の操作説明を日本語で行なってくれるので、割と簡単にWi-Fi設定することができます。
ただ僕の場合、Wi-Fiの環境の問題なのか、設定に少し手間取り、3回目でやっと接続することができました…。

Wi-Fiの設定には少しコツが必要かも…?
スマホアプリと連携するとスマホ上でご覧のような画面が表示されます。

自動お掃除はもちろんのこと、画面に表示された矢印にフリックするだけで「Emma」の操縦も可能なんです。これはかなり近未来的で面白い機能ですよね!
また、右下の吸引力設定ボタンを押すことによって、吸引力も自由自在に決めることができます。
掃掃除した部屋の環境はリアルタイムにマッピングされ、作成した間取り地図は自動で部屋ごとに分割され、スマホ上に表示してくれます。この情報は、掃除をするたびに更新されていきます。
吸引力テスト
続いてはみなさんが気になるであろう吸引力を見ていきましょう。
とはいっても、家の中で「Emma」を自由に走行させるほかないので、今回は僕の家の1階部分を自由に約5分間走行させてみました。

まずはカーペットからスタートです。今回はメインブラシ付の吸引口を取り付けてのテストとなります。

カーペットとフローリングの間を走行していますが、このような段差も問題なくお掃除できていますね。カーペットを巻き上げるようなこともありませんでした。

続いては、足の低めなソファーの下を走行していますが、こちらも高さ8.5cmというスリムデザインのため、問題なくお掃除できていますね。

続いては、ダイニングテーブルの下を走行していますが、さすがにこのような机や椅子の脚が混在している箇所ではあまりうまく掃除はできていませんでした…。

続いては、廊下を掃除しています。壁に沿って丁寧に掃除してくれている様子でした。
それでは1階フロアを5分間程度掃除した結果はどうなのでしょうか?


5分間にしてはかなり取れているんじゃないでしょうか?うちは猫を飼っているので、猫の毛や人間の髪の毛、小さな埃やフケなんかも取れていました。
ここまで微細なごみも吸引してくれる実績があるなら、お仕事中の昼間にでも部屋中を掃除していて欲しいですよね!

僕は毎日10時にセットしているよ!掃除機をかけることはほとんどなくなったかなぁ?
騒音チェック
続いては、こちらも気になる「騒音」を確認していきましょう。
まぁ個人的には人のいない日中にかけてもらっているんですが、主婦の方は自分が家の中にいるタイミングでロボット掃除機を稼働するという人がほとんどでしょうから、気になるところではありますよね…。
今回は吸引力最大の設定でどのくらいの騒音があるのか、スマホの騒音チェッカーで測定してみました!

結果は、67dBということで、思っていたよりも小さいことがわかりました。
確かにうちのハンディークリーナー(Dyson)のよりも音はかなり小さいですし、これくらいなら耐えられるかなぁ〜?レベルではありますね。
ただ、全体的な音は小さいんですが、「キィーン」という高音の強めな騒音がするので、人によっては耐えられないという人も出てきそうです。
まとめ

今回はTrifoのロボット掃除機「Emma」の紹介をしてきました!
今回僕が使用してみて「よかった点」「イマイチな点」はご覧のようになっています。
よかった点
- 性能がかなり良い割にお手頃な価格で購入できる
- スマホ連携機能が充実している
- 水拭きにも対応している
- ペット用のブラシレス吸引口が付属されている
- Alexaの音声操作に対応している
イマイチな点
- Wi-Fiの接続に少し手間取った
- 騒音時に高音が強めなため、気になる人は多そう
今回「Emma」を使用してみて正直驚きました。
この価格帯で高性能なロボット掃除機が販売されてしまって良いのでしょうか…?
性能面では申し分ないですし、Alexaの音声操作にも対応しているという点でも現時点でAlexaによる家電の連携をしている人にはもってこいの製品なのではないかと思いました。
それでは最後に、このロボット掃除機「Emma」がどんな方に向いているのか、ご紹介して終わりたいと思います。
向いている人
- ロボット掃除機の入門機が欲しい方
- 家に犬や猫などのペットを飼っている方
- Alexaで家電製品の音声連携をしている方
- 自分がいない日中に自動で掃除をして欲しいという方
これらの項目に当てはまる人はロボット掃除機「Emma」ぜひチェックしてみてくださいね!
今回の記事が皆さんのお役に立てたら嬉しいです!
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