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【OM-D E-M10 Mark IV】プロがわかりやすく徹底レビュー

ゆっけい

こんにちは!フォトマスター検定の資格を保有しているゆっけいです!

ここ数年で、スマートフォンの進化やSNSの多様化などから、きれいな写真を撮るために様々な工夫をされている若者が多くみられます。その風潮から、カメラを趣味にする方も多くなってきているそうです。

普段から僕は、カメラ初心者の方にはミラーレス一眼カメラをオススメしています。

今回は私がおすすめするOM-D E-M10 Mark IVをどこよりもわかりやすく徹底解説していきたいと思います。

ミラーレス一眼カメラとは?

ミラーレス一眼カメラとは、その名の通り「ミラーが無いカメラ」のことを言います。

通常の一眼レフカメラはレンズから見える被写体を内部のミラーで反射させて、その映像をファインダーを通して確認します。

その点、ミラーレス一眼カメラは被写体を電子信号に変換し、電子化された映像を液晶ディスプレイやファインダーで確認できるため、カメラ自体にミラーを内蔵する必要がなく、通常の一眼レフよりも小型・軽量化されているというのがミラーレス一眼カメラの特徴となっています。

おしゃれなカメラを多く展開している”オリンパス

OM-Dシリーズ 出典:オリンパス公式サイ
PENシリーズ 出典:オリンパス公式サイト

オリンパスのミラーレス一眼は「OM-Dシリーズ」「PENシリーズ」があります。

「OM-Dシリーズ」は他社のミラーレス一眼よりもコンパクトなボディに本格的な機能を搭載しています。デザインはオリンパスがかつて作っていたフィルム一眼レフカメラをモチーフにした、レトロなデザインが基本です。

「PENシリーズ」はミラーレス一眼らしいきれいな写真を、もっと気軽に撮りたい。そんなニーズに応えてくれる存在です。オリンパスが60〜70年代にかけて製作した「オリンパス・ペン」というフィルムカメラをモチーフにしており、おしゃれをしたときにも似合うデザインで女性からも人気です。

OM-D E-M10 Mark IVとは

出典:オリンパス公式サイト

2020年9月18日にオリンパスから新しいミラーレス一眼カメラOM-D E-M10 MarkIVが発表されました。E-M10シリーズは、上位機となるE-M5シリーズ同様にEVF(電子ビューファインダー)を搭載する一眼レフライクなスタイリングのまま、構成する部材の構造や材質などを見直すとともに機能面でもシンプルにすることで、よりコンパクトかつ軽量化されたエントリーモデルです。 今回発表されたE-M10 MarkIVは現在ラインアップされているE-M10 MarkIIIの後継機となるカメラです。

外観レビュー

項目OM-D E-M10 Mark IV
質量(g)[本体のみ]335g
質量(g)[総質量]383g
幅(mm)121.7mm
高さ(mm)84.6mm
奥行き(mm)49.0mm

OM-D E-M10 Mark IVは小型・軽量が特徴の1つであるミラーレス一眼カメラです。

幅が121.7mmと片手に収まる大きさとなっており、バッテリーを入れた状態での重量も500mlペットボトル1本より軽いためちょっとしたお出かけにも気軽に持ち運ぶことができます。

OM-D E-M10 Mark IVは小型・軽量なボディで持ち運びに便利

お好みに合わせてボディ色の選択が可能

コンデジではボディ色が選べることは珍しくありませんがミラーレス一眼で選ぶことができる機種は少ないです。特にOM-D E-M10 Mark IVの「シルバー」は全体的にシックな印象を持たせてくれ、スタイリッシュさも感じるデザインなので男女共に人気の色となっています。

「シルバー」出典:オリンパス公式サイト
「ブラック」出典:オリンパス公式サイト

小型なグリップだが持ちやすい形状

OM-D E-M10 Mark IVになってから持ちやすさを重視した設計になりました。グリップ中指付近に深さがあるため安定して持ち運びができる形状になっています。大きなレンズを装着する際は上位機種よりグリップの深さか浅いため注意しなくてはいけませんが標準ズームレンズ程度の大きさのレンズを装着する際は心配なく片手で持ち運び可能です。

グリップの深さ

OM-D E-M10 Mark IVは小型・軽量なボディながら中指が持ち手にフィットして片手持ちでも安心感がある!

シンプルなボタン・ダイヤル配置

OM-D E-M10 Mark IV ボタン配置

OM-Dシリーズの中でもエントリーモデルに位置する「E-M10 Mark IV」のため初心者が使用することが多いです。初心者がカメラを使う上で難関となるのがカメラ設定を含む操作感もその一つとなります。

「OM-D E-M10 Mark IV」ではシンプルなボタン配置とダイヤルを採用しています。それぞれのボタンやダイヤルの役割は明確なので初心者でもすぐに理解可能な点がメリットです。

OM-D E-M10 Mark IVは初心者でもすぐに理解できる操作感!

下方向に180度展開するチルト式可動モニター

出典:オリンパス公式サイト

モニターを180度下方に展開することで、カメラ側で自動的に自撮り専用画面に切り替わり、「セルフタイマー」「露出補正」の設定を行うことが可能です。タッチパネルをタップしてシャッターを切ることが可能です。他ブランドでは上方にチルトするタイプが多いですがタッチパネルを使用して自撮りする際に、手がレンズに被ってしまいますが「OM-D E-M10 Mark IV」のように下方にチルトすれば手がかぶる心配がありません。

自撮りをした際の持ちやすさ

OM-D E-M10 Mark IV 自撮り持ちやすさ
OM-D E-M10 Mark IV 自撮り持ちやすさ

自撮りする際、指をひっかける部分に滑り止めがついているので片手でも安心して持つことが可能です。

OM-D E-M10 Mark IVは下向きチルトになっており自撮りに最適!

スマホ感覚で給電可能

OM-D E-M10 Mark IV 給電

一眼レフカメラと異なりミラーレス一眼カメラは液晶画面が常時点灯している状態なのでバッテリー切れを起こしてしまう可能性があります。しかし、OM-D E-M10 Mark IVではモバイルバッテリーなどからのUSB給電にも対応しているためスマホ感覚で気軽に充電可能です。

OM-D E-M10 Mark IVはスマホ感覚で給電可能!

性能レビュー

基本性能

OM-D E-M10 Mark IV
型式マイクロフォーサーズ規格準拠レンズ交換式カメラ
使用レンズマイクロフォーサーズマウント
撮像素子4/3型Live MOS センサー
使用電池リチウムイオン充電池 BLS-50
カメラ有効画素数約2030万画素
総画素数約2177万画素
アスペクト比4:3
動画3840×2160(4K UHD)30p/25p/24p
シャッタースピード1/4000
連続撮影約8.7コマ/秒
記録画素数 [DX]RAW:5184×3888 / JPEG:5184×3888~1280×960
ピクチャーエフェクト10種類
検出方式ハイスピードイメージャAF
AFモードシングルAF(S-AF)
コンティニュアス AF(C-AF)
マニュアルフォーカス(MF)
シングルAF(S-AF+MF)
追尾AF(C-AF+TR)
瞳AF[静止画]人物
ISO感度下限ISO200
上限ISO25600
ボディ内手ぶれ補正4.5段手振れ補正
検出範囲低輝度側(EV)-2 / 高輝度側(EV)20

スマートフォンでは実現不可能な一眼らしい“高画質”

出典:オリンパス公式ホームページ

OM-D E-M10 Mark IVは小型・軽量でエントリー向けではありますが2000万画素Live MOS センサーを搭載し、上位モデルに搭載されている「TuerePic VⅢ」が搭載されているのでスマートフォンでは実現不可能な美しい画質へと仕上がります

OM-D E-M10 Mark IVはエントリーモデルながら、妥協のない高画質を実現!

手振れしやすい夜間でも安心の“手振れ補正”

OM-D E-M10 Mark IV 手振れ補正比較

オリンパスカメラの大きな特徴として「ボディ内手ブレ補正機構」がありますがエントリーモデルであるOM-D E-M10 Mark IVでもしっかりと体感可能です。

エントリーモデルクラスではボディ内手ブレ補正を搭載しているメーカーは少ないですがオリンパスはしっかりと搭載しています。OM-D E-M10 Mark IVでは最大4.5段分のボディ内5軸手ブレ補正を搭載しています。手ブレが顕著に出やすい夜間の撮影でも手ブレを抑えた撮影を行うことが可能です。

OM-D E-M10 Mark IVはエントリーモデルながら、強力なボディ内手ブレ補正を搭載しており夜景撮影などに向いている!

独創的な表現を追求可能なアートフィルター(ART)

一眼カメラは基本的にはありのままの景色や人物を写してくれます。SNSで人気を集めるようなフォトジェニックな作品は撮影した写真をPhotoshopのような画像編集ソフトで編集する必要があります。初心者には難しいですがOM-D E-M10 Mark IVは編集ソフトを使用することなくカメラ本体で簡単にフォトジェニックな作品にすることが可能です。

OM-D E-M10 Mark IVは16種類・31タイプの個性的な「アートフィルター」と呼ばれるフィルター機能を搭載しています。このフィルター機能により撮影後に何も編集する必要がなく、フォトジェニックな作品に仕上げてくれます。

アートフィルター作例

ブリーチバイパス 出典:オリンパス公式サイト

パートカラー 出典:オリンパス公式サイト
トイフォト 出典:オリンパス公式サイト

難しい撮影手法を手軽に楽しむことができるアドバイスフォトモード(AP)

一眼カメラを使った撮影には様々な上級テクニックがあります。しかし初心者にはハードルが高いです。

OM-D E-M10 Mark IVに搭載されているアドバイスフォトモード(AP)を使えば撮影の幅が格段に広がります

APモードの種類

 ライブコンポジット:全体の明るさは一定のまま星などの光の軌跡を観察しながら撮影できます。

ライブコンポジット 出典:オリンパス公式ホームページ

 ライブタイム:花火や夜景などの撮影に適しています。設定した時間で長時間撮影ができます。

ライブタイム 出典:オリンパス公式ホームページ

 多重露出:2枚の画像を重ねて合成できます。

多重露出 出典:オリンパス公式ホームページ

 HDR撮影:明るい部分と暗い部分のどちらも再現した写真を撮ることができます。

HDR撮影 出典:オリンパス公式ホームページ

 静音[♥]撮影:カメラが発するシャッター音や光が気になる場所で、音や光を発しないで撮影できます。

静音 出典:オリンパス公式ホームページ

 パノラマ:複数の画像をつなぎ合わせた画角の広い画像の撮影ができます。通常の画像に比べて約2倍広い画角([z])と約4倍広い画角([y])の2種類から選べます。

パノラマ 出典:オリンパス公式ホームページ

 デジタルシフト:建物や風景の遠近感による画像の歪みを補正できます。

デジタルシフト 出典:オリンパス公式ホームページ

 AEブラケット:1回の撮影で、1コマごとに露出を変えて複数コマを連続撮影します。

AEブランケット 出典:オリンパス公式ホームページ

 フォーカスブラケット:1回の撮影で、1コマごとにピント位置を変えて最大8コマを連続撮影します。

出典:オリンパス公式ホームページ

OM-D E-M10 Mark IVは簡単に様々な撮影技術を使用でき幅が各段に上がる!

移動する被写体にもピントを合わせ続けてくれるC-AF

出典:オリンパス公式ホームペー

上位機種の「OM-D E-M1X」のコントラストAFをベースにしているため動く被写体への追従精度が大幅に進化しています。

スポーツをしている子供の撮影などでピントを外すことが少なくなります。

OM-D E-M10 Mark IVは動く被写体のピントの精度が向上している!

内蔵Wi-Fiでスマートフォン/タブレット端末に直接接続して使える「OI.Share」

出典:オリンパス公式ホームページ

オリンパスのアプリである「OI.Share」をインストールしてあるスマートフォンがあればいつでもカメラと接続することができ、画像の高速転送リモート操作が可能です。

離れた位置から自分たちの撮影を行う際、スマートフォンと接続しておけばスマートフォンにカメラの映像が映し出されるため、リアルタイムで構図の確認が可能です。そしてスマートフォンをタップすればシャッターを切ることが可能なのでカメラ側でタイマー設定をする手間が省けるのもメリットです。また、スマートフォン側ではシャッターを切るだけではなくシャッタースピード、絞り値、露出補正、ISO感度、ホワイトバランスの設定もアプリ側から行えます。

OM-D E-M10 Mark IVはスマートフォンと接続可能で画像の高速転送リモート操作が可能!

使用可能レンズの種類

OM-D E-M10 Mark IVはマイクロフォーサーズマウントとなっていてパナソニックのマイクロフォーサーズマウントと共通です。そのため、オリンパスのレンズだけではなくパナソニックの「パナライカレンズ」も使用可能です。自分に合ったレンズが必ず見つかるはずなので幅広いレンズ種類から選択できるの大きなメリットと言えるでしょう。

OM-D E-M10 Mark IVに対応したレンズ種類は多く自分に合ったレンズが必ず見つかる!

撮影サンプル

出典:オリンパス公式ホームページ

まとめ

OM-D E-M10 Mark IVは小型・軽量でちょっとしたお出かけにも気軽に持ち運べるカメラです。オリンパスから展開されている「PEN」シリーズよりも「一眼レフカメラ」としての所有欲は高いでしょう。

初心者でも直感的に扱えるボタン・ダイヤル配置や操作感となっています。クオリティの高い作品作りを簡単に行うことができる機能を備えつつ最新の一眼カメラとしての基本的な性能も充実したモデルです。

OM-D E-M10 Mark IVの最も特徴的と言えるのがホディ内手ブレ補正です。最高クラスのホディ内手ブレ補正を搭載しているため夜間撮影にも強い点が最大のメリットと言えます。デザインも非常におしゃれでカメラ初心者にはおすすめの1台です。

ゆっけい

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